2010年 05月 11日
アメリカの義務教育がフレキシブルである件 |
こちらでは高校を終えるまでが義務教育なのですが、小学校も中学も高校も、もうあと1ヶ月前後で年度末。その後は2ヶ月余りの夏休みに突入です。
こちらの学年で現在高1(日本では中3)の息子は、もやもや病プラス肺高血圧症という重度の難病の組み合わせのために通常の学校生活は体力的負担が大きすぎます。そこでIEP(Indivisualized Education Program)というものが適用され、普通の生徒さんたちの5-6割程度の時間数だけ学校に行っています。そして週1回、夕方に英語の先生が家まで来てくれて、授業をしてくれています。それでもまだ単位数が十分ではないので、夏休み中にオンラインで受けられるクラスを受講したりして、単位をそろえていくという計画です。
このあたりは日本と比べると本当にフレキシブルで、子供に何らかの問題がある場合はそれぞれの事情に合わせた対応をしてもらえるので、助かっています。カリフォルニアはここ数年州の予算も日本同様かなり危機的な状況と言われ、教育関係の予算もかなりカットされているようですが、幸いIEP関連はそれなりに維持されているもようです。アメリカのフトコロを感じる部分です。
医療費関係もいろいろなことが言われていますが、少なくともうちに関しては、難病に関わるすべてのサービス(高額の検査や治療)に関して保険がほとんどの部分をカバーしてくれて、今までのところいわゆるアウトオブポケットとしては、費用総額から見れば驚くほど小さな額で済んでいます。もちろんうちの場合は医療費が毎年たくさんかかるのがわかっているので、保険料はやや高いけれどもカバー率がいい医療保険のプランに加入しているということもあり、そしてそれが可能なのは会社の福利厚生がスタートアップにしては手厚くて、本人分は100%、家族分も50%を会社が負担してくれているからでもあります。もちろんいわゆる優良大企業であれば家族分も100%会社負担という場合もありますが、それ以外のケースでそこまでするのは実際問題かなり難しいことです。日本の方だとその費用がどれくらいなのかイメージガ湧かないと思いますが、一人当たり年間で5千ドルとか1万ドルとかになります。つまり保険料だけで毎月一人当たり5-10万円近くかかるわけです。
普通に考えればちょっとあり得ないですよね?ですから、健康で病院のお世話になんかならないよという人にとってはこんなのばかばかしくて払う気になりませんから、もっとずっと安いプランを選択します。ただしその場合、突然の大病とか予期せぬ問題が起きた場合には、それなりの自己負担が必要になるかも知れないということでもあります。
ちょっと生々しい金額など書いてしまいましたが、今日は医療保険のことを書きたかったのではなくて、こちらの学校のカリキュラムのフレキシビリティについて紹介しようと思ったのでした。IEPというのは必要な間、毎年更新する必要があり、学校のスタッフとそのためのミーティングを持ちます。うちの場合には、病状を確認し、夏休みにどんなコースを取るべきか、来年の授業の履修スケジュールをどうするか、といったあたりがアジェンダになると思います。本日、このミーティングを今週後半にスケジュールしたので、備忘録も兼ねてブログでも紹介しておこうかと思った次第。
こちらの学年で現在高1(日本では中3)の息子は、もやもや病プラス肺高血圧症という重度の難病の組み合わせのために通常の学校生活は体力的負担が大きすぎます。そこでIEP(Indivisualized Education Program)というものが適用され、普通の生徒さんたちの5-6割程度の時間数だけ学校に行っています。そして週1回、夕方に英語の先生が家まで来てくれて、授業をしてくれています。それでもまだ単位数が十分ではないので、夏休み中にオンラインで受けられるクラスを受講したりして、単位をそろえていくという計画です。
このあたりは日本と比べると本当にフレキシブルで、子供に何らかの問題がある場合はそれぞれの事情に合わせた対応をしてもらえるので、助かっています。カリフォルニアはここ数年州の予算も日本同様かなり危機的な状況と言われ、教育関係の予算もかなりカットされているようですが、幸いIEP関連はそれなりに維持されているもようです。アメリカのフトコロを感じる部分です。
医療費関係もいろいろなことが言われていますが、少なくともうちに関しては、難病に関わるすべてのサービス(高額の検査や治療)に関して保険がほとんどの部分をカバーしてくれて、今までのところいわゆるアウトオブポケットとしては、費用総額から見れば驚くほど小さな額で済んでいます。もちろんうちの場合は医療費が毎年たくさんかかるのがわかっているので、保険料はやや高いけれどもカバー率がいい医療保険のプランに加入しているということもあり、そしてそれが可能なのは会社の福利厚生がスタートアップにしては手厚くて、本人分は100%、家族分も50%を会社が負担してくれているからでもあります。もちろんいわゆる優良大企業であれば家族分も100%会社負担という場合もありますが、それ以外のケースでそこまでするのは実際問題かなり難しいことです。日本の方だとその費用がどれくらいなのかイメージガ湧かないと思いますが、一人当たり年間で5千ドルとか1万ドルとかになります。つまり保険料だけで毎月一人当たり5-10万円近くかかるわけです。
普通に考えればちょっとあり得ないですよね?ですから、健康で病院のお世話になんかならないよという人にとってはこんなのばかばかしくて払う気になりませんから、もっとずっと安いプランを選択します。ただしその場合、突然の大病とか予期せぬ問題が起きた場合には、それなりの自己負担が必要になるかも知れないということでもあります。
ちょっと生々しい金額など書いてしまいましたが、今日は医療保険のことを書きたかったのではなくて、こちらの学校のカリキュラムのフレキシビリティについて紹介しようと思ったのでした。IEPというのは必要な間、毎年更新する必要があり、学校のスタッフとそのためのミーティングを持ちます。うちの場合には、病状を確認し、夏休みにどんなコースを取るべきか、来年の授業の履修スケジュールをどうするか、といったあたりがアジェンダになると思います。本日、このミーティングを今週後半にスケジュールしたので、備忘録も兼ねてブログでも紹介しておこうかと思った次第。
by a-pot
| 2010-05-11 14:49
| もやもや病/肺高血圧/FMD