暗黒の激安MVNO回線 激遅 b-mobile 考察

長くイオンSIM使っていたんですが、同じ料金でプランNへ変更出来るようなので変更してみました。試しに(遅いけど)ガンガン使ったわけです。ところが全く速度が出ない。というより通信出来ない。
調べてみました。これ、速度規制があるんですね。最低限200kbpsと思っていたら、規制食らうと2kbpsとか冗談のような世界になります。タイムアウトさせてパケット叩き殺してくる。この速度では規制というより遮断です。

tcp/ip通信プロトコルではエラー時に再送を行ないます。ところがこの再送が叩き殺される。結果、文字化けやタグ解釈不能になって、ブラウザでの表示がメチャクチャになります。通常の通信ではありえない現象です。
まさに大昔(音響カプラー)の無手順通信。30年くらい前の2.4kbpsのMNPモデムはエラー訂正とデータ圧縮してくれていたから、それ以下の通信品質です。
当然ながら通信機器にも過剰な負荷が発生し、モバイルルータは失神寸前。管理画面すら503を返してくる始末。電池もバカ食いです。

表示はシンプルですが、SSLなため意外なほど通信量が多いGMAILではメールを読む事すら出来なくなります。賢いGMAILは低速回線なのを察知すると簡易HTML表示への切り替えを案内してくれますが、遅すぎてそれが出来ない悪夢です。メールが取れないモバイル通信に何の意味があるのかw

同様にSSLを使うツイッターでも同じです。アイコンがあるだけ、ツイッターのほうが重い。テキスト主体といっても、SSL通信では証明書のやりとりがあるので、見た目よりデータ転送量が多いのです。ましてデータ欠落が頻繁に起きる場合では、SSL通信が成立せず、何も表示できないままになってしまうことも珍しくありません。

それに至るデータですが、こんな感じ。

200kbpsで一秒間に通信出来るデータ量。
200x1024=204800bit (=25600byte=200パケット)

b-mobileは当日含む直近3日で300万パケット(送受で一日122MBほど)を超えると上記の速度規制をかけてくる。これはプランに関係ない。

一日あたり100万パケットとすると、
1000000パケット[上限閾値]/200パケット[一秒の通信量理論値] だから、5000秒の通信で規制閾値に達する仕組み。5000秒は83.33...分。

200kbpsでも(送信パケットを考えれば)1時間も使えば規制される。

もちろん、1時間連続でデータを引っ張り続けるような事はモバイル環境では考え難いのですが、通勤電車の中でスマホを片手にニュースなど読み、ランチの合間や帰路にも同じ事を行なえば、そこへ到達するには余りに容易な通信量制限値。どういう用途を想定しているんだろうか。

なお、規制がかからない200kbps通信の実効速度は50kbps(ping応答平均700ms,パケットロス10%以上、でb-mobile的にはベスト値なのです)も出れば速いくらい。遅過ぎるから規制に達しない人がいるはず、な皮肉。どちらにせよ、ベストエフォートを隠れ蓑にした悪質なビジネスです。

この低価格MVNO回線を遅さ覚悟で毎日使い続けたいなら、同じ規制を掲げてるDTI,IIJ,B-mobileに同時加入して毎日SIMを交換すべき。少なくとも3日間ルールから逃れられる。

ところが、さらに調べてみると、
NTTコミュニケーションズ OCN モバイル エントリー d LTE 980 標準SIMパッケージ T0003349
は一日30MB超で100kbps規制、翌日規制解除。料金もほぼ同じ。同一グループの強みでしょうなぁ。

月末で乗り換える事にしました。