無料アクセス解析ツールの筆頭といえばGoogle Analyticsですが、それ以外にも個性的かつ無料のアクセス解析ツールを紹介いたします。Google Analyticsを代替出来るものではありませんが、すべて無料で使えますし（広告表示とか一切なし）Google Analyticsでは計測出来ないデータを計測できるツールもあるので、用途にあわせて活用してみてはいかがでしょうか？
※元記事「10 Promising Free Web Analytics Tools」を意訳＆情報追加してお届けします。
1. 日本語インターフェースもある、オープンソースのアクセス解析ツール「Piwik」
個人的な将来有望度（5段階評価）：★★★★
日本語：あり
オンラインデモはこちらから
Piwikはオープンソースで開発されているアクセス解析ツールです。自分のサーバーにインストールして使うタグ型のアクセス解析ツールで、大きな特徴として基本のアクセス解析以外にプラグイン形式で分析項目を追加できることです。もちろん自分でプラグインを作成することもできます。またAPIも公開されているので、データを加工して外部表示・利用することも可能です。
ツリー構造で各ページのPV等が閲覧可能。
2.洗練されたデザインと複数サイト＆利用者に向いている「FireStats」
個人的な将来有望度（5段階評価）：★★
日本語：あり
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FireStatsも自分のサーバーにインストールして利用するタイプのツールです。複数サイトの管理や、閲覧権限の設定など、複数サイトとユーザーが使うのに向いています。分析出来る項目はまだそれほど多くないため、サイト全体の情報を俯瞰する形で使うケースが多そうです。こちらもAPIを公開していたり、日本語版があったりするのですが、オンラインデモでは日本語版インターフェースを見ることができませんでした。
閲覧権限の設定が可能。
3.PC(Win/Mac)にインストールして使うリアルタイムツール「Snoop」
個人的な将来有望度（5段階評価）：★★
日本語：なし
Snoopは計測したいページにタグを入れ分析自体はデスクトップのアプリケーションを使って行うというツールです。特徴としては、サイト内で何かアクションが起きた時にリアルタイムでアラートをしてくれたり、特定の条件を元にユーザーをタギングし、そのユーザー単体の行動を追いかけたりすることができるところです。まだβ版ということでアカウントを手に入れられなかったため、サイトの情報のみになってしまいますが、面白そうなツールです。
タグ付けをし、リアルタイムで行動を見ることができます。
4.Google Analyticsの対抗馬？元IndexToolsの「Yahoo! Web Analytics」
個人的な将来有望度（5段階評価）：★★★★★
日本語：未定
Yahoo! Web Analyticsはまだ広告主限定のクローズドβ版という事もあり詳細ははっきりしていませんが、GoogleAnalytics同様に将来的には無料で提供されるツールになるそうです。特徴はGoogleAnalyticsにないリアルタイム性な所と、Yahoo!のほかのサービスとの連携（おもにOvertureだとは思われる）が行われるところです。中〜大規模向けサイト向けのアクセス解析ツールとして今後の一般公開が注目されるところです。
5.ログファイル分析型で32カ国語に対応した「BBClone」
個人的な将来有望度（5段階評価）：★★
日本語：あり
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BBCloneはPHPベースで作られたオンラインで使えるログ形式のアクセス解析ツールです。サイト全体を俯瞰してみる使い方がメインになり、機能的にはまだそれほど豊富ではありません。32カ国語に対応しており、もちろん日本語にも対応しています。
セッション単位のアクセス情報も見やすいデザインで閲覧可能です。
6.洗練されたインターフェースと個性的な機能満載の「Woopra」
個人的な将来有望度（5段階評価）：★★★★
日本語：なし
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Woopraは非常に強力なリアルタイムアクセス解析ツールです。デスクトップにアプリケーションをインストールするか、Web上でアクセス解析のデータを見ることができます。計測したいページにタグを入れるタグ形式です。現在はベータ版のため、アカウント申請をしてから利用出来るようになるまで数日〜数週間くらいかかります。私の個人サイトに半年ほど前からインストールしていますが、特にデスクトップアプリケーション版は非常にリッチなインターフェースと多彩な機能で使い勝手が良いツールになっています。いくつか特徴的な機能としては、「本当にリアルタイムでの情報表示（ページにアクセスしてから数秒後にはデータが反映・表示されます）」「ユーザーのグルーピング機能」「サイトを訪れている人とチャット出来る機能（面白いけど実用性はあまりないかも 笑）」「アプリケーションの下で常に最新の情報が流れ続けるツールバー（株価情報みたいなイメージです）」などです。
アクセス解析のデスクトップアプリケーションでは最も優れたツールの一つとだと思います。ただし、いわゆる有料のアクセス解析ツールやGoogleAnalyticsと比較すると、導線・集客分析であったり、データダウンロード等の機能などは弱く、やはり代替するものではありません。他にもいくつか自分のサイトのもので撮ったスクリーンショットを。
リアルタイムで閲覧情報を表示
チャット画面（管理側画面）
チャット画面（サイト閲覧側）
7.AWStatsの拡張版アクセス解析ツール「JAWStats」
個人的な将来有望度（5段階評価）：★★
日本語：対応予定
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JAWStatsは米国で使われている人気の無料アクセス解析ツールAWStatsをインターフェース面で洗練させたものです。AWStatsのログを使うため、同ツールのインストールが必要です。というわけで、日本ではそれほど流行っていないので、詳しくは紹介いたしませんが、オンラインデモで見られるスムースなインターフェースとわかりやすいデザインは多くのアクセス解析ツールに見習ってもらいたいところです。現状英語版のみ対応ですが、今月中に多言語対応するそうなので、日本語版も出てくれば利用は増えるかも？
わかりやすく見やすいデザイン
8.無料サイトアンケートシステム「4Q」
個人的な将来有望度（5段階評価）：★★★
日本語：対応
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4Qはアクセス解析ツールではありません。ユーザーのサイト満足度などを、ユーザーに直接問いかける仕組みを作れる無料ツールです。質問の内容をWeb上で設定し、質問が出てきてほしいページにタグを追加いたします。導入はかなり楽です。これによりアクセス解析ではわからない事をユーザーに直接聞きます。ツールの名称４Qは「４つの質問」を意味しており、ユーザーにアクセス解析ではわからない４つの質問を聞くことを推奨しています。
「サイトに来ている理由」
「サイトであなたの目標は達成できましたか？」
「もし達成できなかった場合はなぜ達成できなかったのか？」
「サイト内の体験に満足できましたか？」
ちょっと毛色が違うツールで、日本ではあまりはやっている手法ではないですが、米国のサイトでは結構見ますし、本当に必要なデータが取れるのでアクセス数が多いサイトで導入を試してみる価値はあるかなと思います。
分析画面
9.Flash計測に特化した「MochiBot」
個人的な将来有望度（5段階評価）：★★★
日本語：なし
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MochiBotはFlash計測に特化したツールです。.flaに数行のスクリプトを追加することにより、閲覧回数・一人あたりの平均閲覧回数・FLASHがどのドメインで利用されているか（FLASHを配布している場合などに便利）などを閲覧することができます。あくまでも閲覧回数の計測であり、クリック数とかまでは把握できませんが、簡単にFlash閲覧数を知りたい場合には便利なツールですし、こういった機能をもった無料ツールは非常に少ないので重宝するかと思います。
10.シンプルで使いやすいPHPベースの「Grape Web Statistics」
個人的な将来有望度（5段階評価）：★★
日本語：なし
オンラインデモはこちら
Grape Web StatisticsもPHPベースのアクセス解析ツールです。5番目に紹介したBBCloneと導入方法も非常に似たツールです。個人的に見てみた限りでは特に大きな特徴はありませんでした。自分のサーバーにインストールするタイプのツールはアクセス解析情報を自前で持ち、第三者に渡さないで済むことが特徴かと。
まとめ
元記事「10 Promising Free Web Analytics Tools」を元に10個のツールを紹介してきました。さまざまな種類とレベルのツールがありました。個人的には他にも面白いアクセス解析ツールはまだいくつかあると思いますので、それらを次回の記事で紹介してみたいと思います。今回紹介したツールで気になるものがありましたら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか？最後に今回紹介したツールの一覧を。
１．Piwik
２．FireStats
３．Snoop
４．Yahoo! Web Analytics
５．BBClone
６．Woopra
７．JAWStats
８．4Q
９．MochiBot
１０．Grape Web Statistics
