プロレスファン以外の方にも知ってほしい魔法の言葉、内藤哲也の「トランキーロ」
プロレスファン以外の方にも知ってほしいこの言葉。
新日本プロレス、内藤哲也選手はよく決めゼリフでこの言葉を使う。
「トランキーロ。あっせんなよ」
この「トランキーロ」とは、スペイン語で「のんびり待っててね」という意味。つまり、「焦るなよ」はプロレス的にピッタリな言葉なのである。
ちなみにこの言葉、男性に対しては「トランキーロ」。女性に対しては「トランキーラ」になるんだとか。
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内藤選手はこの言葉を2015年夏ごろから使い始めた。きっかけはメキシコの団体、CMLLに遠征したとき、「ロス・インゴベルナブレス」というユニットに加入したことから、この「トランキーロ」という言葉を使うようになった。
「焦るなよ」
この言葉は、我々の生活にも深く関係してくる言葉だと思う。日々の生活の中で人は焦り、プレッシャーを感じ、あわただしく動いていることだろう。中には焦るあまり、何も手につかないとか、そういった「はやる気持ち」は、ときに自分の精神状態を乱してしまう。
そこで「トランキーロ。焦るなよ」と自分に言い聞かせることで、落ちつきを取り戻し、ベストな状態で事に臨める魔法の言葉だと僕は思っている
トランキーロ、トランキーロ…
新日本プロレスファンの中で日常生活にこの言葉を持ちこみ、心のなかでつぶやく人もたくさんいると思う。焦るな、焦るな…と。
人は結果を追っているとき、間違いなく焦る。そしてそれはプレッシャーとなり、自分の行動を制限してしまう。焦りは迷いを生み、思わぬミスを招きかねない。
内藤哲也という選手は、かつて新日本プロレスのエース候補であり、棚橋弘至という絶対的エースの後継者と目されていた男だった
しかし2012年、後輩のオカダ・カズチカが一気にベルトを獲り、立場は逆転。内藤は置いていかれてしまう。
オカダが躍進していくと、内藤は必死で追いかけた。
G1クライマックスという真夏の最強戦士決定戦も制覇したのに、2014年の東京ドームのメインイベントはファン投票でセミファイナルに降格してしまった。
ここで、内藤にとってはかつてない屈辱を味わったに違いない。年齢やキャリアを考えたら、ここで天下を獲らないと自分は終わる。そう考えた内藤は2015年5月、メキシコへ二度目の海外遠征に旅立つ。
そこで身につけた言葉が「トランキーロ」だったのだ。
2016年4月10日の両国国技館。念願のIWGPヘビー級王座を獲った内藤はこう言った。
結果を求めて焦っているときは手に届かなかったベルトなのに、焦ることをやめたらベルトが獲れたのだ。皮肉なものだ。でも、世の中、そういうものなのかもしれない。
「急いては事を仕損じる」ということわざがあるように、仕事や私生活で焦っているときは結果だけを追い求めがちだが、内藤選手のように焦りを止め、自分を見つめなおすことは、この忙しい現代社会においてとても大事なことだと感じた。
自分には何ができるのか、自分にしかない武器は何か、焦る気持ちを抑え、結果を引き寄せるための魔法の言葉。それが
トランキーロ
という言葉なのだ。
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▶内藤、悲願IWGP初戴冠も“制御不能”暴走止まらず元W-1真田が乱入! オカダ襲撃でロスインゴ入り - スポーツナビ
「焦るなよ」
この言葉は、我々の生活にも深く関係してくる言葉だと思う。日々の生活の中で人は焦り、プレッシャーを感じ、あわただしく動いていることだろう。中には焦るあまり、何も手につかないとか、そういった「はやる気持ち」は、ときに自分の精神状態を乱してしまう。
そこで「トランキーロ。焦るなよ」と自分に言い聞かせることで、落ちつきを取り戻し、ベストな状態で事に臨める魔法の言葉だと僕は思っている
トランキーロ、トランキーロ…
新日本プロレスファンの中で日常生活にこの言葉を持ちこみ、心のなかでつぶやく人もたくさんいると思う。焦るな、焦るな…と。
人は結果を追っているとき、間違いなく焦る。そしてそれはプレッシャーとなり、自分の行動を制限してしまう。焦りは迷いを生み、思わぬミスを招きかねない。
内藤哲也という選手は、かつて新日本プロレスのエース候補であり、棚橋弘至という絶対的エースの後継者と目されていた男だった
しかし2012年、後輩のオカダ・カズチカが一気にベルトを獲り、立場は逆転。内藤は置いていかれてしまう。
オカダが躍進していくと、内藤は必死で追いかけた。
G1クライマックスという真夏の最強戦士決定戦も制覇したのに、2014年の東京ドームのメインイベントはファン投票でセミファイナルに降格してしまった。
ここで、内藤にとってはかつてない屈辱を味わったに違いない。年齢やキャリアを考えたら、ここで天下を獲らないと自分は終わる。そう考えた内藤は2015年5月、メキシコへ二度目の海外遠征に旅立つ。
そこで身につけた言葉が「トランキーロ」だったのだ。
2016年4月10日の両国国技館。念願のIWGPヘビー級王座を獲った内藤はこう言った。
「いつの間にかさあ、俺はIWGPを目指してたんだけど、逆にね、IWGPから俺を追いかけてきてくれるような状況になっちまったかなって」
結果を求めて焦っているときは手に届かなかったベルトなのに、焦ることをやめたらベルトが獲れたのだ。皮肉なものだ。でも、世の中、そういうものなのかもしれない。
「急いては事を仕損じる」ということわざがあるように、仕事や私生活で焦っているときは結果だけを追い求めがちだが、内藤選手のように焦りを止め、自分を見つめなおすことは、この忙しい現代社会においてとても大事なことだと感じた。
自分には何ができるのか、自分にしかない武器は何か、焦る気持ちを抑え、結果を引き寄せるための魔法の言葉。それが
トランキーロ
という言葉なのだ。
トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO1 (新日本プロレスブックス)
トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO 2 (新日本プロレスブックス)
トランキーロ 内藤哲也自伝(EPISODIO 3) (新日本プロレスブックス)
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