(日が空きましたが)豊田市美術館の企画展「しないでおく、こと。-芸術と生のアナキズム」を観てきました。
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「コーポ北加賀屋」。
モダンアートって感じですね。
ごちゃごちゃ感が楽しい。
19世紀の産業革命以降、ヨーロッパは爆発的に工業化。
人口も都市部では爆発的に増加しました。
そして環境汚染と暮らしの変化が起きました。
20世紀の頭に自然回帰を目指す人達が生活改善と菜食主義を実践。
その場として購入したスイス南部のアスコナの土地を「モンテ・ヴェリタ」と名づけました。
この地に惹かれてノイエ・タンツ(新しい舞踏)の提唱者や小説家等アーティスト達がモンテ・ヴェリタにやって来たそう。
写真を見るとヒッピーっぽく見えますね。
カウンターカルチャーという意味では同じなんじゃないかな、と。
ベジタリアンというコンセプトも20世紀頭のヨーロッパでは斬新だったんでしょうね。
今では当たり前になった余暇というコンセプトを含め、自由に生きるということ自体がまだまだ稀少だったのかも知れないです。
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ヨルゲン・ナッシュのポスター。
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カミーユ・ピサロ「花咲くプラムの木」。
点描画でした。
点描画と言えばスーラですが、隣に展示されていたスーラの作品は点描画じゃなかったのがちょっと残念。
何点か印象派の作品が展示されていましたが、やはり印象派は落ち着きます。
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イリヤ・カバコフ「自分を良くする方法/翼」。
使い方がイラストであって、天使の羽をランドセルみたいに背負うそう。
ZAZY的に天使の羽を背負えば、佳い人間になれる…?
形から入るということかな?ユーモア効いています。
窓辺で全裸でキスする男女。
窓はカーテンも無く、外から丸見え。
男女の顔の輪郭は曖昧。
自他の境界線がファジー。
ムンクの自我境界の曖昧さかな。やはり危うさがありますね。
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奥は豊田市美術館の所蔵作品の目玉作品のクリムト、ココシュカ、エゴン・シーレ。
手前の19世紀末のウィーン工房やバウハウスの椅子が圧巻。
オシャレなのに実用的、という。
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食器もそう。
ウィーン工房の食器にウットリ。
19世紀末のウィーンはすごかったんです。
今日も若者や親子が多かったですね。
美術館で親子が休日を過ごすなんてとても佳いですね。
情操教育的にも良いです。
こういった社会資源はもっと活用したいですね。
特に家具や建築は、使いづらいとか、メンテナンスに金がかかるとかは本当にアカンと思うんです。
負の遺産ですから。
その点、豊田市美術館は実用的。
この谷口吉生さんの建築はオシャレかつ実用的で好きですね。
ランチはKaju Burgerさんのハンバーガー🍔
うまし!