12月に入り、世の中クリスマスのムードになっています。今回は名作海外ドラマ「名探偵ポワロ」第42話「ポワロのクリスマス」を。
"Poirot's Christmas" Photo by elena-lu
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1896年、南アフリカ。山師のシメオン・リーがダイヤを掘り当てます。
その夜、相棒を殺したリーはその歳に瀕死の重傷を負いますが、地元の女性ステラに助けられます。
回復したリーだったが、あろうことかステラをその気にさせた挙げ句に持ち金を盗んで消えてしまう。
リーは根っからの悪党なんです。
それから40年後のクリスマスが近づくロンドン。
エルキュール・ポワロ(デヴィッド・スーシエ)に電話が入ります。
電話の主は大富豪シメオン・リー。
リーは地元警察のサグデン警視にポワロを推薦されたのだと言います。
自分の命に危険が迫っているから屋敷に来るよう言われたポワロ。
"hercule poirot" Photo by elena-lu
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リーの横暴な言い草に戸惑うポワロですが、部屋の 暖房が壊れていて寒くて仕方ない。
ポワロは依頼を引き受けてリーの屋敷に移動します。
屋敷にはリーの相続権を持つ者達が集まっていました。
代議士のジョージと妻マグダレーナ、アルフレッドと妻のリディア。
遊び人で絶縁状態のハリー、異母きょうだいの娘ピラー。
リーはポワロに遺産相続の発表の場に立ち会うよう命令します。
リーは皆に遺言の変更をにおわせますが、(身から出たサビなのに)息子達に冷たくされた恨みを晴らそうと皆をイラつかせたのでした。
その晩、リーの部屋から断末魔と激しい物音が。しかしドアは中から施錠されていました。
ドアを破って入ると絶命したリーの遺体。
そして床には何かの木製の栓と風船の輪が落ちていました。
密室殺人のトリックは?犯人は誰か?…
"a tight squeeze" Photo by elena-lu
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リーは若いときから悪人でしたが、老いて益々憎たらしい人間となっていました。
だから身内もリーを嫌っているんです。
他殺なら相続金目当てということで、皆に動機がある。
相続絡みで皆が怪しいという、いつものアガサ・クリスティー劇場ですが、今回は全く犯人がわからなかったですね。
犯人は意外や意外…。
色んな場面でヒントとなることがあります。
ポワロと一緒にこの謎を解いてみて下さい。
"suspects" Photo by elena-lu
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このエピソードの冒頭、ジャップ警部が「 クリスマスに開けてください」とポワロにプレゼントを渡すんです。
捜査の合間にポワロは警部へのお返しのプレゼントを何にしようか?と店で考えます。
店主が「これ、どう?」とパーティーグッズを次々勧めてきますがポワロは丁重に断り、中々高価な葉巻を1ケース購入。
事件解決後、クリスマスにポワロが警部からのプレゼントを開けると…。
ポワロの顔が固まります。
もうね、笑ってしまいました。
ジャップ警部は人は良いけど、どこか抜けていると言いますか。…
Untitled Photo by elena-lu
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ポワロは「教会に行くときに着けます」と言い、警部は一瞬「?」となるけど「…ま、いいや」となる。
どう考えてもポワロは教会に行く人間じゃないでしょう。
ポワロみたいなオシャレな人に身につける物を贈るのはリスキーですから注意が必要ですね。
あと、やはりプレゼントも、お返し物と一緒でそれなりに釣り合わないとちょっといただけないかな… とか、考えれば考えるほど悩ましいですよね。
まぁ、一番は気持ちがこもっていることなんですけども、プレゼントって難しいですね。
今まさにクリスマスプレゼントを悩んでいる方も多いのでは。
とにかく、「ポワロのクリスマス」はユーモアが心地良い個人的に好きなエピソードでした。