議員の先生方の表情が
少し険しくなりました。
机の上には、
61匹の多頭飼育崩壊の猫たちに
かかった動物病院の領収書です。
ワクチン、
エイズ白血病の検査、
不妊去勢手術、
猫を保護するために、
これらは、最低限必要な
初期医療費です。
ざっと50万円ぐらい
あったと思います。
この費用を、
ボランティア個人が
負担しているのです。
保護に関わるボランティアなら、
「自腹」はずっと当たり前の事ですが、
C.O.N会長の
口調が強くなりました。
国が殺処分ゼロを目指すというのなら、
これは、尼崎市がやるべき仕事
ではないのですか?
こんな事を続けさせていたら、
力のあるボランティアが、
みんな潰れてしまいます。
見て見ぬふりをして、
貴重なマンパワーを失って、
本当にそれでいいんですか?
この一年、私たちは
動物愛護基金の使い道について、
行政、議員、協議会へ
何度も、何度も、
申入れを重ねてきました。
議員の先生方は、
保護猫いっぱいの
ボランティア宅を訪れ、
この現実をくみ上げて、
議会でもたびたび
取り上げてくださいました。
めざすものは、
ボランティアに依存した
動物愛護事業ではなく、
持続可能な、
殺処分ゼロのしくみ。
来年度の動物愛護基金が、
その道筋を、
しっかり示してくれる事を
期待したい。
寄付をしてくださる
多くの皆さまの
想いを、
実現できるように。