物理的なQWERTYキーボードがついているBlackBerry Q5を買ってから、メモを取るのもブログの下書きをするのも全てBlackBerryでやっています。
まだ使い始めて数日ですが、文字入力機能を中心にiPhoneに比べて「Blackberryはここが良い！ここはちょっと……」と感じたところを挙げてみます。
BlackBerryのメモ入力端末としての使い勝手
なんといってもBlackBerryはメモが取りやすいです！それは、物理的なキーボードがあるからというのもさることながら、起動した瞬間に書き始められるから。
私は今まで長年iPhoneを使っています。iPhoneは何か思いついてメモを取りたいとき、まずはホーム画面から目的のアプリを探して、アプリを起動させる必要があります。純正のメモアプリでもEvernoteでも、立ち上げるまでに数秒のタイムラグが発生します。
BlackBerryにはそのタイムラグがありません。画面をつけたらキーボードで「D」を押せばメモアプリがすぐに立ち上がり文章を入力し始めることができます。ちなみに「T」を押せばタスク、「L」でカレンダー、「U」で電卓など、ショートカットが用意されていて自分でカスタマイズすることも可能です。
iPhoneに比べて思いついた瞬間にメモを取り始めることができます。
Evernoteの使い勝手
BlackBerryはメモサービスの大手「Evernote」も使い勝手が良いです。純正で用意されているメモアプリ「Remember」がEvernoteと完全に連携していることが大きな要因。立ち上げた時にアプリの同期を待つ時間などは必要ありません。
BlackBerry用のEvernoteアプリもありますが、ちょっと動きが遅いので私は使っていません。
それと意外なのは入力画面の広さ。物理キーボードがあることで画面が狭いように感じるBlackBerryですが、文字入力中は実はBlackBerryのほうが画面を広く使えます。
文字入力部分だけ見るとBlackBerryの方が広い
iPhone5sと比較してみるとこんな感じ。文字入力中はキーボード部分をのぞいて、文字が表示されている範囲はiPhoneの方が狭いです。
画面のサイズが3.5インチに大きくなった最新の機種（BlackBerry Classic）ならもっと多く文章が表示できるはず。比較に使ったQ5は画面サイズ3.1インチです。
キーボードを閉じた時や、iPhone6Plusにはかないませんが、文字入力中も多くの文字を俯瞰して見ることができるので考えながら書くのに適しています。
キーボードがあるからこそのショートカットキー
暗いところではキーボードが光る
冒頭でも少し触れましたが、BlackBerryはショートカットキーを覚えるととっても便利。
アプリの立ち上げ、ブラウザ閲覧中のページ送りや再読み込み・戻る、Kindleアプリのページめくり……などなどあらゆる場面でキーボードを使うことができます。
iPhoneやAndroidのように画面をタッチやスワイプする必要なく操作できるので、その点は本当に便利です。
片手で使うときの文字入力
QWERTYキーボードにはデメリットもあります。
両手で使うときには素晴らしい能力を発揮しますが、片手の時は別。私の場合、両手時は1分に100文字程度入力できるのですが、片手時は1分に40文字程度しか入力できません。
片手で使う場面が多い人にはちょっと向いてないかもしれません。iPhoneのフリック入力なら1分に150文字くらいは入力できます。
BlackberryのQWERTYキーボードはどれくらいのスピードで文字入力できるのか - AIUEO Lab2
BlackBerryの音声入力は長文に向いていない
せっかくキーボードついてるのに音声入力？と思うかもしれませんが、音声入力はとっても便利です。両手がふさがっているときや、そもそも文字入力が苦手な人には音声入力は便利な機能。
iPhoneでは普通に話す速度でもしっかり認識してくれて、連続してどんどん書くことができます。それに対してBlackberryは音声認識の速度が遅い。
正確な文章にしてくれるかについて見ると、変換能力に関してはBlackberryのほうが賢いです。でも、いちいち変換に時間がかかるので連続して文章を入力することができません。長文を書くのにはちょっと向いてないかも。
BlackBerry PassportとNexus 6で音声入力を比較した映像があったので、参考に貼っておきます。
Androidアプリの対応状況は
BlackBerryはiPhoneやAndroidとは別の独自OSですが、最新のOS10ではAndroid用のアプリを動かすことができます。BlackBerryのアプリではないものをAndroidアプリで補うことができます。
LINE、インスタグラム、Kindleアプリ、Yahoo!乗換案内など主要なアプリはちゃんと問題なく動作します。
ただ、Googleのログインが必要なアプリはうまく動きません。Googleマップは動くけどログイン出来ないし、Google Photoは立ち上がりません。海外のフォーラムで動かす方法が検証されているので、どうしても動かしたい人は見てみましょう。
通信は？どのSIMを選べばいいのか
通信面ではMVNOの格安SIM「IIJmio」のSMS付きマイクロSIMを差してみたところ、しっかりdocomoの電波をひろってくれました。都心ではLTEもつかみます。
050Plusや楽天電話アプリを使えば、このSIMで通話をすることもできます。私の選んだプランは月額1,040円（税抜）です。
BlackBerryには通信帯域が違う型番がいくつか存在するので、買うときは注意しましょう。私のQ5はAmazonで購入した「SQR100-2」という型番のものです。3GとLTEの東名阪バンドに対応しています。
ちなみに、iPhoneのインターネット共有機能を使ってテザリングをすることもできました。BlackBerryはSIMなしでも、別にテザリングできるメイン端末を持っているなら外出先でWi-Fiを使って通信ができます。
Q5を使ってみて今後もBlackberryを買うのか
最新機種 Classicにはトラックパッドがある
Q5を買ってみて、現在の最新機種BlackBerry Classicが欲しくなりました。テスト感覚で購入したQ5ですがキーボードが少し硬めなんですよね。どちらも使っているユーザーの感想を読むと、Q5のキーボードは入力がしづらいみたいです。
あとQ5にはトラックパッドがないので画面を頻繁にタッチする必要があります。私はそんなに不便を感じていませんが、トラックパッドがあったらもっと便利なのかなーと思います。
今から買う人に向けては、使ってみたいというだけならQ5、メイン端末として使うならトラックパッドが搭載された最新機種のClassicをオススメします。
最新のOS10が使えて、片手でも使えるサイズの端末はQ5、Q10、Classicの3つです。（ポルシェとのコラボモデルなんかもありますが、高いのでここでは除外）
| BlackBerry機種 | Classic | Q10 | Q5 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| サイズ（mm） | 131×72.4×10.2 | 119.6×66.8×10.4 | 120x66x10.8 | ||||||
| 重さ（g） | 178 | 139 | 120 | ||||||
| 画面サイズ |
3.5インチ 720×720 |
3.1インチ 720×720 |
3.1インチ 720×720 |
||||||
| CPU |
Qualcomm MSM 8960 1.5GHz |
TI OMAP 4470 Dual-core 1.5GHz Krait | Qualcomm Snapdragon Dual-core 1.2GHz | ||||||
| メモリ（RAM） | 2GB | 2GB | 2GB | ||||||
| ストレージ（内蔵） | 16GB | 16GB | 8GB | ||||||
| microSD対応 | 最大128GB | 最大64GB | 最大32GB | ||||||
| SIMサイズ | nano | micro | micro | ||||||
| バッテリー |
2515mAh （着脱不可） |
2100mAh （着脱可） |
2180mAh （着脱不可） |
||||||
| カメラ | 8メガピクセル | 8メガピクセル | 5メガピクセル | ||||||
| トラックパッド | あり | なし | なし | ||||||
Classicはサイズが少し大きく重くなってしまったので、小さめの端末を欲しいなら最新機種とスペックはほとんど同じQ10を今から購入するのもありだと思います。OSはQシリーズ以降なら最新機種と同じものが使えます。
あとがき
こちらはBlackBerry Q10 トラックパッドなし
数日使ってみて、今はiPhoneをほったらかしてBlackBerryばっかり触っています。日本語の変換精度に関しては「悪い」といろんなところで言われていますが、私はそこまで不満を感じません。iPhoneでATOKを使うのよりはもちろんダメだけど……。「悪い」と言っている人のレビューは最新OSじゃないから変換精度が悪いのかも。
LINEやTwitter、Facebookなどの主要なアプリはAndroidアプリを入れれば通知も含めてちゃんと動くし、画面が小さい割にブラウザも意外と使いやすい。インスタグラムはちょっと画面が狭すぎて使いづらいかな。
とにかく、文字入力に関しては物理的なキーボードはなんだか安心感があります。QWERTYキーボード好きにはBlackberryオススメです！
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