ジャーナリズムの値段:200万円

http://www.sankei.co.jp/news/050318/morning/column.htm

僚紙のホームページ作成に携わっていたときにも、こう考えた。玉石混交さまざまな情報の真偽を確認し、伝えるべき事柄を掘り起こす。それを読みやすい形に編集し提供するプロ集団が必要だと。思いは今も変わらない。新聞を殺せばその集団も消える。それはあり得ない。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050317ddm004070141000c.html

しかしながら、組織的、継続的に社会をウオッチし、報道を続けることがブログでは不可能だ。情報を集め、裏付けを取り、その事実が社会にどのような影響を与えるのかを考慮して報道するのは、訓練を積んだプロのジャーナリストでなければできない。社会は倫理観と責任感を持ったジャーナリズムを必要としている。そう信じる。


共通するのは、「新聞がなくなれば中の人もいなくなる。それって困るでしょ?」ってところ。
でもそれはダウト。ネットやブログが優れているが故に、新聞を殺してしまうようなことがあるんだったら、新聞の中の人がネットやブログで崇高なるジャーナリズム(笑)すりゃあいいんでない?その方がより、ジャーナリズムの理想(笑)に近づけるじゃん。崇高(笑)なんだから、むしろやらなきゃ嘘だよね?


新聞もブログも単なる表現のための媒体に過ぎない。しかし彼らはそのような可能性を考慮しない。媒体がより強力なものに変わったとて、彼らが築いてきた信頼性が損なわれる訳でもないのだから、むしろより強力なツールの到来を喜ぶべきではないか?


しかしながら、その文章から伝わって来るのはむしろ恐怖と特権意識である。そもそも、社会の公器・第4の権力たるマスメディアが自ら、曰く玉石混交のチラシの裏に過ぎないネット・ブログを比較の俎上にのせること自体異様である。にも関わらず、「おまいらはアフォだから情報の取捨選択できないよね?漏れが啓蒙してやるから黙って聞いてろYO!」というような特権意識は伝わってくる。一体自分達のプロの技の信頼性を信じているのか信じていないのかどっちなのか。


この恐怖とは、寡占的な情報発信主体という立場から得られていた利益がネットの台頭により奪われつつある事への恐怖である。
すでに昨年、ネット広告の市場規模はラジオのそれを超えた。また、下表のように、Yahoo!などは企業単独として見て、すでに大手新聞社に比肩しうる勢いである。純利益などは朝日よりも多い(どちらも連結純利益)
純利益が3億円しかない毎日新聞社の中の人が、250億近く稼ぐYahoo!の中の人よりも200万ほど平均年収が高いのは、ジャーナリズム(笑)のプロの技に対するプレミアムであろう(本当か?w)。


ジャーナリストの仕事が、啓蒙から一次情報の収集に変容していったとしても、支払われるプレミアムがもっと小さくなったとしても、おまいら頑張ってジャーナリズム汁!おながいします(はあと
だって、その仕事崇高(笑)なんでしょ?

#色々舌足らずなので後で追記/整理したいな。


社名 売上 当期純利益 従業員数 平均年齢 平均年収
朝日新聞社 602,301 12,680 5,620人 43.2才 13,319,648円
毎日新聞社 154,269 305 3,290人 44.2才 8,508,301円
ヤフー 75,776 24,826 931人 31.4才 6,515,424円
出展:http://info.edinet.go.jp
読売新聞社はedinetに有価証券報告書がなかったため省略
H15/4/1〜16/3/31