ブログのコメント欄

問1. 2chの書き込みとブログのコメントはどう違うのか。(5点)

2chの書き込みは、そのスレッドの読者に対して書かれたものである。例え特定のレス番に対する言及であれ、それはやはり1対1の対話ではなく、狭く言ってもスレッドの読者に対する、広く言うなら全世界に対する発言となる。発言者1人に対して不特定多数の読者が存在するのだ。1対Nの構図である。
この性質上、2chにおける書き込みは、全読者に対するエンターテイメントであるという側面を必然的に持つ。それが例え、煽り、かたり、罵倒、自作自演であったとしてもだ。むしろこれらすら、2chプロトコル内の一種のエンターテイメントでありさえする。その証拠に、本当にスレッドの流れと全く関係のない書き込みは、不特定多数の読者達によりスレ違い/板違いと判断され、排除される(他に誘導されるか叩かれるかスルーされる)運命にある。
1対Nの1の側に過ぎない書き込み者の立場は脆弱であり、彼は不特定多数の読者達に対して有益な書き込みをすることによってのみ存在を許される(面白おかしいことも有益さの一種だ)。したがって彼の書き込みの目的は必然的に読み手に対して有益な情報を提供することになる。同時にその立場の脆弱さは、より有益な情報を提供するモチベーションとなりうる。


一方、ブログのコメントは、ブログの書き手に対する私信である。無論その書き込みは全世界に対して公開されるし、また一方通行な場合も多々あろうが、これは本質的に1対1の対話という構造を持つ。
これはブログのコメント欄の機能的制限によるものではなく本質的な構造である。例えば切り込み隊長ブログのコメント欄は2chに近い機能を持ち、書き込み者も2chに書き込むのに近いマインドで書き込んでいるように見えるものの、書き込みの半分は感想などのような、切り込み隊長に対するメッセージである。

一見、ブログの書き手はコメント書き込み者に対して絶対的に優位であるように見える。実際、ブログの書き手は以下のような強い権限を持つ。

  1. お題を選定する権限
  2. 本文としてコメントと比べてかなりの長文で意見を表明する権限
  3. 気に入らない書き込みを削除する権限
  4. 「見たくない人は見なくてよい」と表明する権限(おすすめできない)

しかし、この優位はコメントが多数になるにつれ薄れていく。まず、30〜40もコメントがつけば、一々返答するのは無理だ。そして、2chで不特定多数の読者の中の一人として煽りを受けた時と違い、ブログでは書き手がストレートに批判の的となる。さらに2chと違い逃げも隠れもできない。
いつのまにか、ブロガーは不特定多数からの批判(と称賛もだが)を一手に受ける立場となってしまい、N対1の極めて不利な戦いを強いられる羽目に陥る。まして、建設的でない批判をして来る輩は、ハナから対話など求めていないのであり、一方的な罵声をあびせた時点で彼の目的の大半を達成してしまっている。これはもう絶望的な負け戦である。ブロガーサイドは反撃の手段がないのだから。





うん。まとめきれない。つーかこれ以上書いてると明日寝坊する。
↓この続きの要約

  • コメント書く人は推敲しようよ。コミュニケーションなんだから
  • 最終的にはブロガーはアフォをスルーするしかないんじゃねえ?
  • この辺のパワーバランスって、実はブログ以前(HTML+BBSの頃)から変わってないよね
  • ブログの次は、この辺を調整したものが出てきたらいいなー
  • 誰か作ってエロい人