プロフィール:妻子あり50歳会社員、30代の頃から健康診断でメタボを指摘される、40代から尿酸値、血圧、コルステロールの数値がすこぶる悪くなり糖質制限ダイエットをすることに。体重が減ってはリバウンドを繰り返す苦闘の日々を綴る。
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蒙古タンメン中本というラーメン屋がある。東京を中心とした関東近郊に店舗があるが、その多くが激辛のメニューであることで有名だ。俺もこの蒙古タンメン中本は大好きで月に数回は通っている。元々、辛いものが得意だったわけではなく、スーパーに売っている甘口のキムチですら食べれないほど辛いものが苦手だった。しかし辛いもの好きの妻に連れられて渋々店に行っているうちにいつの間にか食べれるようになっていた。今では、辛さレベルが10段階中8の五目味噌タンメンが自分の定番メニューになっている。辛さっていうのは慣れるもんなんだなとつくづく思う。
そして、今日も上板橋にある蒙古タンメン中本に行ってきた。俺よりも上位の辛さレベルを持つ妻は、中本の裏メニューとして北極ラーメンをスープ少なめにして油そば風にして食べる方法を勧めてきた。北極の油そば風…そういうのもあるのか。たしかにそれも魅力的だ、考えただけでも涎が止まらないが、なにせ今の俺は糖質制限中、昨日もFitboxing北斗の拳でマミヤに「あら、久しぶりね」なんてチクリと言われたばかりであり、到底油そばなんて食べれるような身分ではないのだ。
そう、今日俺が食べるメニューはもう決まっているのだ、いつもの五目味噌タンメンの麺を豆腐に変更したやつである。蒙古タンメン中本には糖質制限者にも配慮したメニューが有る、それがこの豆腐変更とこんにゃく麺変更だ。一見、豆腐変更よりもこんにゃく麺変更のほうが良さそうに思えるが俺の好みはそうではなかった。確かに悪くはないが、どうしても通常麺との食感の違いが気になってしまい、寂しい気分になってしまうのだ。その点、豆腐変更は違う。麺を豆腐変更にすることで、五目味噌タンメンの具沢山のスープがまるでチゲ鍋であるかのように立ち上がってくるのだ。そう、ラーメンではなく激辛鍋料理として割り切って食べることができる、こんにゃく麺のように引け目を感じながら食べる必要はないのだ。
これを見てほしい、一見するとまったく豆腐に変更されているとは気が付かないかもしれないが、具沢山の激辛スープの下には大ぶりにカットされた木綿豆腐がゴロゴロ入っている。これが五目味噌タンメンのスープとすこぶる相性が良いのだ。もちろんメニューによっては具が少ないメニューもある。その場合は安易に豆腐変更をしてしまうと満腹感がなくなってしまう。豆腐変更も相性が大事である。しかしなにより糖質制限中の身でも罪悪感無く食べることができるのは大きい、中本が食べたい時に中本を諦める必要がないのだ。俺の中では麺豆腐変更というメニューが中本に加わったのは革命に等しかった。それはまるでグラビア界の黒船と言われたリア・ディゾンを彷彿とさせる。とにかく豆腐変更というメニューの導入に踏み切ってくれた中本の誰かに感謝をしたい。願わくばすべてのラーメン店で豆腐変更ができるようになれば多くのBMI値上位者が救われることだろう。