誰もついてこれない究極の愛「超愛の人」 後編

誰もついてこれない究極の愛「超愛の人」 後編

ラブ イズ コンピューター!

明けましておめでとうございます。J君です。新年最初のつかみのフレーズは世界のTKが華原朋美嬢のために初めて贈ったとされる曲の一節から。「ラブ・イズ・コンピューター」かなりの超愛的思想ですね。というわけで年末世間をドン引きさせたヘンテコリンマンガ「超愛の人」後編のご紹介でございます。(前編はこちら

それにしても新年第一発目のテキストが18禁マンガというチョイスはいかがなものかと思っていたのですが、2006年の大晦日のある出来事を契機にその考えが変わりました。あの国民的番組「紅白歌合戦」でオッパイ解禁。やった。日本もついにここまで来ましたか。全裸の時代が遂に到来。やはり2007年のキーワードは純愛ではなく「超愛」で確定です。

さて前編では人間としての生きている実感に苦悩する男、色一平が、深夜に全裸ランニングをしている最中に出会った謎の女、空子とその師匠・妙艶亭亜院によって、究極の愛の形「超愛」の世界をまざまざと見せつけられたところまでをご紹介しました。

妙艶亭亜院はなんと、現代に「淋間茶湯(りんかんちゃのゆ)」を再現。淋間茶湯とは室町時代の大茶会で、茶会の後は男女混浴の風呂、そして酒宴を行うという男も女も組んずほぐれつやりたい放題の酒池肉林のエラいことになってるイベントなんだそうです。具体的にはこんな感じ。


笑っちゃうぐらいお下品

茶の湯っていうか・・・熱海秘宝館のノリに近いんですけど。ホントにこんなんだったのか・・・?

そんな超愛の世界に触れ、妙艶亭亜院によりその秘められた性の才能を認められた一平は師匠・妙艶亭亜院を超えるべく、超愛を極める道へ進む事を決意。そこからこのマンガは特異な性の悩みを持つ女性達を解放していくというディープな性修行マンガへと展開していきます。

そして一平の前には次から次へと想像を絶するヘンテコリンな女性達が登場します。まずは淋間茶湯に参加していた有名モデル、アリサ

スゴい女がやってきた

なんのモデルだっつう話ですよね。

しっかり握られてます

このアリサは何故か一平を一目で気に入り、個部屋に誘います。いきなりの申し出に戸惑う一平。しかしそれも構わず、一平の股間を握ってグイグイ個部屋に引っ張っていくアリサ。強引です。拒もうものなら

ホントにやりそうだから怖い

もうツンデレってレベルじゃねーぞ。

しかし、このアリサ、実はその男を見下した高圧的な態度が災いしてか、男との行為の際にエクスタシーを感じたことがなかったのです。深刻な悩みですね。

実は悲しい女

というわけで、一平の超愛修行第1弾はこのスーパーツンデレモデルアリサを満足させることでした。そんなわけで、一平が頑張った結果・・・

スゴい背筋力です

見事成功したようです。快感のあまりのけぞるアリサに吹っ飛ばされる一平。新しいスープレックス誕生の瞬間です。しかし、本当の修羅場はここからはじまるのでした。突如アリサは一平に結婚しろと強要しはじめます。しかし、一平には空子という心に決めた人がいます。するとアリサが豹変。

ツノ・・・生えてますけど

般若にトランスフォームですよ。

怖すぎる。絶対おかしいですこの女。

その次に出てくる女は「神様フェチ女」です。神様フェチですからね。いかにも関わったらヤバい感じのフェチですね。ささいなきっかけで空子と妙艶亭亜院のただならぬ関係に嫉妬した一平は、山ごもりをはじめます。そこに突如ハンググライダーで不時着してきた女、翔子。神様に抱かれたい願望を持つ神様フェチ女です。


神フェチが舞い降りる

キャンプで語り合っているうちに突如、神の存在について議論になる一平と翔子。突然、神様がいることを証明してやると翔子は川の上流に行ってしまいます。

もう何がなんだか・・・

しばらく待っていると、全裸で冷たくなって川に浮かんでいる翔子の姿が。


神の領域です

あわてて介抱しようとする一平。すると突然翔子は、何かに取り憑かれているように全裸でダンスを開始。そして、唖然としている一平に気づいて、

いきなり神様認定

「ねえ、わたしの神様!わたしと踊って!」

突如として神認定される一平。・・・凄いですね。何が凄いって、読者の理解を超えた状態で話が勝手にどんどん進行しているのが凄いです。

神様認定された一平は流れ的に当然、神様フェチの翔子を抱く必要に迫られました。しかもさらにややこしいことに、そこに嫉妬した翔子の彼氏が絡んできて(彼氏いるのかよ)、彼氏と神様一体どっちのテクがスゴいのか?という究極のセックスバトルになります。彼氏VS神様て。・・・もういいじゃん、神様で。

そんなわけで、古い廃屋となった旅館を舞台にバトルが決行されます。

ギリシャ系でした

神様のコスプレで演出する一平。神様って・・・そっち系かよ!(ギリシャ系)。で、それをみた翔子のリアクション。

コスプレの効果テキメン

神フェチ発動中です。どうやらそっち系の神コスプレで正解みたいですね。そして、先攻の一平がプレイ開始。

これが神のプレイか・・・?

「わたしのからだを食べてー!」

ええと・・・これ何プレイ?料理プレイ?もしくは中二病?さすが神様のやることは凡人の発想を超えています。

タルタルじゃねーよ

「次はこってりしたタルタルソース」


「あああタルタルね・・・すごいわ いいわ!」

お前等の脳味噌がタルタルなのでは?と思ってしまうほどのブッ飛びゾーンに入っています。危険、危険です。そして、ついに・・・

こんなのばっか

快感のあまり、からだが空中に浮く翔子。

快感のあまり体が浮くっ・・・て、こうして文章を書いていても全然意味が分かりませんがとにかくなんかもう、神の領域というのはこういう事みたいです。プリンステンコーより全然凄いです。あと、冷静に考えると、翔子が勝手に一平を神様だと思いこんでいるだけだからなおさら凄い。

さて最後にご紹介する超愛エピソードは、男が近づくと全身に鳥肌が立ってしまうという、男を受け付けない体質で恋人を作れず悩んでいた女、万里子の話です。さすがに神様ファックを超える内容はないだろうと普通は思うところですが、全然そんなことありませんでした

近寄っても鳥肌の立たない運命の男が現れたら、その男に処女を捧げると心に決めていた万里子は、電車に乗っている最中についにその運命の男に出会ったのです。そう、その男こそ・・・我らが一平でした

OKサインでてます

電車内で初対面の男にいきなり脚をグイグイ押し付け、オッケーサインを出す万里子。痴女ってレベルじゃねーぞ。またしても変な女の出現に驚きつつも、空子との関係がうまく行っていなかった一平は万里子の誘いに乗ることにします。

そして二人は夜の遊園地で観覧車に乗り込みます。


そんなご無体な

万里子は観覧車でヤル気満々の一平を制し、一方的に独自の儀式を行いはじめます。どうやら、自分の体質を直すための秘策を母親から授けられており、その順番通りに実行しているようです。やはりこの女も変だった・・・。そして観覧車が一周する頃には・・・。


遊園地の人も大変だな

こんな状態になっていました。

戻ってきた客があまりに想定外の自体に陥ってるので、観覧車のスタッフは唖然としてしまい、さらに一周させてしまいます。

2周目はさらにエライことになります。全裸になっても恥ずかしくないように先祖代々から伝わる五感を封じるためのマスクを被りはじめます

どうみても拘束着です

うわあ・・・これなんてエロゲ?

温感プレイ

そして、直接触れずに体温だけで快感を感じる温感プレイを始める一平達。もちろん観覧車の中で。そして、万里子に言われるまま一平も全裸でマスクを装着。当然・・・

そりゃあビビるよ

2周目もスタッフはビックリ仰天ですよ

周回するたびにエライことになっているバカップルにギャラリーも釘付けです。そして、ついに3周目に入った観覧車の中では・・・


かなりマヌケな画です

何やってんでしょうね、この二人は。

そして、このバカップルに感化された周囲のカップル客までみんなスイッチが入り始めます。

まわりまでハッスル

すごいエロ観覧車ですね。

そんな感じで、一平はその後も世間的にはどう考えても単なる変態としか思えない奥の深い超愛の世界の実践によって次々と悩める女性達を救っていくのです。実に心あたたまる素晴らしいマンガですね。体は全裸だけど

というわけで、年末年始に渡って、究極の愛の姿を描く「超愛の人」をご紹介してまいりましたがいかがだったでしょうか?男女にかかわらず愛というものに深く悩んでいる人は、この国にも数多くいます。そんな貴方こそ、ここらで超愛の世界に踏み出してみるのも一案かもしれませんね。いきなり全裸ランニングは敷居が高いという方は、とりあえず観覧車内での全裸マスクからはじめてはいかがでしょうか?J君は無理ですけど。確実に逮捕されますので。

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出典) 「超愛の人」 講談社/成田アキラ

参考)  Amazon → 

レビュー →  

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