おもしろい記事だったので思ったことを書いておきます。(というか、 Twitter でいろいろ書いたのでまとめ。)
ウェブサービス開発の現場におけるデザイナー不要論と5〜10年後の生存戦略 - 情報建築家 石橋秀仁
ただし、元エントリで提案されている「アートディレクター」と「フルスタックウェブデザイナー」にはあまり触れるつもりはありません。それは興味がないとか否定的とかって意味ではなく、僕自身がデザイナーと呼ばれる職種で仕事をしたことが一切ないのでよくわからないという感じです。
とりあえず思ってること
最近、スキルの境界線が変わったんじゃないかなーとか思ってる。] / 他25コメント http://t.co/C60f1AFsE3 “ウェブサービス開発の現場におけるデザイナー不要論と5〜10年後の生存戦略 - 情報建築家 石橋秀仁” http://t.co/nQDF0nBDmC
— 末並晃@半日断食 (@a_suenami) 2014, 8月 25
僕はリアルタイムでは知らない時代なので又聞きだけど、二層アーキテクチャの時代はクライアントがVBで、サーバがSQLで、マシンパワーは圧倒的にサーバのほうが高かった。だからできるだけのことはサーバでやりたかったし、ストアドプロシージャ使ったりもした。VBは本当に表示するだけ。
— 末並晃@半日断食 (@a_suenami) 2014, 8月 25
それが三層になってデータとアプリケーションがレイヤーとしては分離されて、DBエンジニアとアプリケーションエンジニアの間にスキルの境界線ができた。
— 末並晃@半日断食 (@a_suenami) 2014, 8月 25
ただ、Webアプリケーションに関してはRailsとかそれに似たフレーム枠の台頭によって再びデータ層とアプリケーション層が密結合になって、MVCのV(HTML、CSS)だけが別スキルみたいになった。
— 末並晃@半日断食 (@a_suenami) 2014, 8月 25
※「フレーム枠」は「フレームワーク」の誤記です。
そのスキルの境界線が再び変わろうとしていて、僕の感覚ではCSSとJSが結構(スキル的な意味で)密結合になってる印象がある。それらを両方使いこなせないとユーザの求めるエクスペリエンスを提供できない。
— 末並晃@半日断食 (@a_suenami) 2014, 8月 25
逆にRailsを普通に使ってる限りはRailsが面倒見てくれていたデータストレージとかインフラとかの設計に高い専門性が必要になってきてて、サーバサイドのアプリケーションエンジニアが片手間にやるのは厳しくなってきた印象もある。
— 末並晃@半日断食 (@a_suenami) 2014, 8月 25
というのが僕の認識。異論は認める。というか、間違ってるポイントあったら教えてください。
— 末並晃@半日断食 (@a_suenami) 2014, 8月 25
事実誤認はもちろん、違う意見があれば聞きたいです
発言の中でも触れてある通り、過去の話については僕の又聞きなのでそもそも事実誤認があるかも知れないし、現在の状況についても僕のそれほど多くない経験からの感想なので、もっと違った意見の人がいれば聞きたいです。
VB とかストアドとかの話はともかく、Rails 以降の話は結構 Web アプリケーションの開発を前提に書いちゃったところもあるので、例えば対コンシューマではない業務システムだとまた違うのかなーとか。
ネイティブアプリとか UXD とかプロセスマネジメントとか考えるともっと複雑
上記の話はそもそもブラウザで動作する Web アプリケーションの技術的な話なので、ネイティブアプリかがどういうスキルとして扱われるのかについては述べてないですし、そこにマーケティング的な要素とか UXD とか、スクラムとかリーンとかそもそもどういう体制でプロダクトを成長させていくのかみたいなマネジメントの話とかまで含めるともっとスキルは細分化していくだろうし、でもどこかに境界線は引かれるような気はするのです。
結論はないんですけど、そういうのを考えるの楽しいなーと思っていて、だからいろいろ手を出してみています。僕自身は現状フロントエンド技術のトレンドにキャッチアップしようと思っているんですけど、それにはそういう意図があります。
自分が軸にしたいスキルの隣にはどういうスキルがあるか?
僕はよくそういう問いを自分に問いかけてます。
あるスキルと別のスキルの間にはそれぞれ近さ/遠さがあって、その近いものをまとめた一連のグループが「職種」として定義されると思っているのですが、世の中の変化によってそのグループは変化すると思うのです。当然そのとき、自分のコアスキルの活かし方が変わるし、境界の向こう側にあったはずものを身につけないと自らの専門性が立ち行かなくなったりするのではないかと。
今まさにその「境界の変化」が起こっているような気がして、大変だとも思いますが、そのおかげで日々の開発が楽しめている気もします。