2024/03/17 - 2024/03/17
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あおしさん
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北陸新幹線開業の翌日。
朝起きたら、天気は曇り。
青空の広がる晴れだったら、東尋坊など風景の美しい場所に行こうと思っていましたが、天気が悪いので福井市周辺の歴史のゆかりのある地を散策、めぐることにしました。
坂本龍馬、柴田勝家、お市の方、織田信長、紫式部などの有名人ゆかりの地をまわってきました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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福井で宿泊したホテルは福井城跡の目の前。
まずは福井城跡から。
福井城は徳川家康の次男、結城秀康に始まる越前松平家のお城です。
御三家に次ぐ徳川一門の大名として栄えました。
現在は福井城は、本丸と石垣のみが残り、福井県庁と福井県警本部に使われています。
江戸時代、行政と司法を担当していた城の跡に県庁と警察というのはちょっとした「ユーモア」のようです。ホテルフクイキャッスル 宿・ホテル
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城跡にある結城秀康の銅像です。
徳川家康の次男でしたが、母・お万の方の身分が低かっため、2代将軍は弟の秀忠になりました(昨年の大河ドラマ「どうする家康」では松井玲差奈さんのお万の方が松潤家康を誘惑するシーンが話題になっていました)。
彼は豊臣秀吉に人質に出され、その後源頼朝もご落胤・結城朝光に始まる名門・結城家の養子・当主となりました。
家康が天下を取ると、松平秀康としてこの福井70万石の大名となりました。福井城址 名所・史跡
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福井城跡の濠に面している福井神社。
幕末の名君・松平春嶽を祀った神社です。
幕末の殿様を祀った神社は珍しく、しかもこんな立派な神社。福井神社 寺・神社・教会
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神社内にある松平春嶽の像。
松平春嶽は薩摩藩主・島津斉彬や土佐藩主・山内容堂などと並ぶ「賢公」として知られます。
また幕末のスター・坂本龍馬をかわいがったことでも知られています。
坂本龍馬は下級武士で身分が低いため自分の藩の土佐藩主にも生涯会えなかったのに、御三家に次ぎ、外様の土佐藩主よりはるかに家格の高い松平春嶽にはフリーパスで会えたとか。松平春嶽像 (福井神社) 名所・史跡
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福井市のメインストリート、「フェニックス通り」を歩いていきます。
名前の由来はよくわかりませんが、なんともスケールの大きな名前です。
ちょうど外国の路面電車が走ってきました。
「臨時」とあったので、新幹線開業に合わせた特別電車でしょうか。フェニックス通り 名所・史跡
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福井市内を横切る足羽川。
大名が城を建てるときは「水」の確保のために、また「防御線」となる大河のある町を選びました。
結城秀康が福井に城を建てた理由の1つがこの足羽川だったのでしょう。幸橋 名所・史跡
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フェニックス通りで足羽川を渡る幸橋のたもとにある由利公正の銅像。
由利公正は幕末福井藩の志士で、松平春嶽のもと財政を担当しました。
明治維新後は明治政府の財政を担当したり、東京府知事となっています。由利公正広場 名所・史跡
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由利の銅像と道路を隔てた旧由利公正屋敷跡にある坂本龍馬の歌碑。
由利と龍馬は親しく、由利は明治政府に出仕したのも龍馬が西郷隆盛や木戸孝允に推薦したからでした。
大政奉還のあと、龍馬が由利を訪ねてきて今後に日本について徹夜で雑談したときのこと。
龍馬から龍馬の写真を「形見に」と由利に渡されました。
由利はその写真を大切にいつも懐に入れていたのですが、ある夜突風が吹いてきて、その写真を失くしてしまいました。
そのとき、京都では龍馬は暗殺されていたというエピソードがあります。龍馬歌碑 名所・史跡
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近くの左内公園にある橋本佐内の大きな銅像。
橋本佐内は幕末の志士のトップランナー、第一世代の人です。
もともとは医師の息子で、15歳で緒形洪庵の適塾に入塾しました。
適塾では大村益次郎や福沢諭吉の先輩になります。
その後松平春嶽に見いだされ、島津斉彬の家臣・西郷隆盛、一橋慶喜の家臣・平岡円四朗とともに、一橋慶喜を将軍に擁立するために奔走しました。左内公園 公園・植物園
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左内公園にある橋本佐内の墓。
またこのあたり一帯は「左内町」。
しかし、大老井伊直弼に弾圧(安政の大獄)で、吉田松陰などとともに、25歳の若さで斬首されました。
最近の大河ドラマでは、風間俊介さん(2018年「西郷どん」)、小池撤平さん(2021年「青天を衝け」)が演じています。 -
左内公園から再度足羽川を渡って福井駅方面へ歩いていくと、北の庄城跡。
北の庄城は織田信長の一番の家臣だった柴田勝家の居城です。
豊臣秀吉との戦いで敗北し、妻のお市の方とともに炎上する城の中で自刃しました。
ここには柴田勝家の銅像、柴田勝家を祀る柴田神社、資料館などがありました。北の庄城址 柴田公園 名所・史跡
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北の庄城跡から歩いて5分で福井駅。
福井駅から「ハピラインふくい鉄道」、旧JR北陸本線の電車に乗って、20分。
武生駅へ。柴田勝家像 名所・史跡
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武生駅は人口8万の越前市の中心駅。
駅前も大通りやビルが並び、なかなかの都市でしたが、新幹線の駅は離れた場所に越前たけふ駅が作られたため、特急電車も来なくなり、とても静かになっていました。
駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りるつもりでしたが、レンタサイクルは終了したとのことで、歩いて武生市をまわることになってしまいました。越前市観光案内所 (観光 匠の技 案内所) 名所・史跡
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武生駅から2キロ、歩いて20分ほどで武生中央公園へ。
この公園では毎年10月になると、2万本の菊と、菊で飾られた菊人形展が開かれています。蔵の辻 名所・史跡
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武生中央公園の中にある「しきぶきぶんミュージアム」では今年の大河ドラマ「光る君へ」の大河ドラマ館があります。
武生はかつて越前国の国府(現在の県庁)があり、紫式部の父・藤原為時が越前守(現在の福井県知事)になっていたこともあり、紫式部も数年この地で過ごしたとされています。武生中央公園 公園・植物園
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展示室は数室で規模の小さい大河ドラマ館でしたが、変に背伸びせず、このくらいの規模がちょうどいいのでしょう。
ドラマで使われた衣装や、藤原為時の部屋を再現などが展示されていました。 -
中央公園からは「ふるさとを偲ぶ遊歩道」という散策路が整備されています。
ただ、越前陶器で敷き詰めているのですが、雨が降ったこともあり、すべりやすくて歩きにくい。
雪国だし、設計ミスなんじゃ・・・ -
1キロほど歩いたところにある紫式部公園。
黄金の紫式部の像があります。
紫式部が生涯、京都以外で過ごしたのはここ武生だけでした。
源氏物語にも「たけふ」が登場しています。紫式部公園 公園・植物園
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紫式部公園は平安時代の貴族の屋敷である寝殿造の庭園が復元されています。
寝殿造の建物の方は予算がなくて、一部だけでした。 -
さて、中央公園に戻り、バスに乗ります。
バス停の名前は「菊人形」。
1日5本しかないローカル路線バスですが、お客さんはそこそこ乗っていました。武生中央公園 公園・植物園
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バスの乗って約40分、織田という集落のバスターミナルで降ります。
ターミナルには織田信長の銅像がありました。
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」第19回では、太川陽介さん、蛭子能収さん、マルシアさんの3人は大阪から金沢へ向かう途中、ここで宿泊していました。 -
この織田という町は平成の大合併、2005年までは「織田町」という自治体でした(現在は越前市)。
また昭和47年までは福井鉄道の鯖浦線というローカル線の終点でもありました。
織田の街並みは鉄道の駅前通りの面影が残っています。 -
織田のバスターミナル(旧織田駅)から商店街を5分ほど歩いたところにある劔神社。
織田の町はもともと劔神社の城下町だったようです。
室町時代、劔神社の神官だった人が室町幕府で足利将軍に次ぐ管領、守護大名だった斯波家の家臣になり、織田の苗字を名乗ったことから織田家の歴史が始まります。
斯波家は越前、尾張を領地にしており、織田家はのちに尾張に移って斯波家の家老家となります。
織田信秀はその家老織田家の分家、家臣に過ぎませんでしたが、勢力を伸ばして本家織田家、そして守護・斯波家をしのぐようになり、その息子・織田信長が本家織田家、守護斯波家を滅ぼし、歴史に登場してきました。
織田信長はのちに越前の守護大名・朝倉氏を滅ぼし、越前を支配下に置きますが、ご先祖の出身であるこの神社を厚く敬い、織田家の氏神様にしたそうです。劔神社 寺・神社・教会
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境内には織田一族発祥の地の石碑があります。
「ローカル路線バスの旅」でここにたどり着いた太川さんと蛭子さんも、ここが織田家の発祥の地と知って、とても感動していました。
織田信長といえば、岐阜とか安土とか京都のイメージが強いですが、その発祥の地が福井県のこんなローカルな場所だったので驚いたのでしょう。 -
神社の裏手にある織田文化歴史観。
旧織田町の図書館や公民館などを集めた建物ですが、その一室がこの織田の地の歴史館になっています。
福井県唯一の国宝である奈良時代の劔神社の梵鐘も展示されていました。
福井県は歴史のある県だと思いましたが、国宝は1つしかないんですね。越前町織田文化歴史館 美術館・博物館
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織田のバスターミナルから再度バスに乗って、鯖江方面へ。
福井鉄道の神明駅へ。
なかなかレトロな駅舎です。
この駅から福井鉄道に乗って福井市内へ戻ります。神明駅 駅
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福井鉄道の路線は福井市内では路面電車になります。
福井駅へ戻り、新幹線で東京へ。
やはり新幹線は速い!福井らーめん 五目亭 福井駅前店 グルメ・レストラン
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