2009年7月、ギリシアからアルバニア、ついでにスロヴェニア②（スニオン岬と考古学博物館）

ポセイドン神殿のあるスニオン岬は遠い。ローカルバスなんで各駅停車ってこともあるけれど約２時間の旅

あそこに見えるのはポセイドン神殿

岬の先の神殿へ

エーゲ海の青い海を眺めつつ

一歩一歩足を進めます

紀元前444年に建てられたドーリア式の神殿

青いエーゲ海を背景に神殿が絵葉書のように際立ちます

その昔、船乗りたちは安全を祈ってポセイドンに生贄を捧げたという

白亜の大理石の柱は16本、見るものを圧倒します

青い空を背景とする神殿もいいけれど、夕陽に映える神殿も格別だとか

とはいえ、岬の突端にあるので風の強さは半端ないです

神殿を離れ

岬を散策します

さてアテネに戻りますか

再び２時間バスに揺られてアテネへ。コルフ島に向かう飛行機まで時間があるので国立考古学博物館へ。ここで外せないのは「アガメムノンのマスク」と呼ばれた黄金のマスク。ミケーネ遺跡を発掘したドイツのシュリーマンがアガメムノンのものと主張した有名どころ。実際にアガメムノンってわけではないにしても、紀元前20～紀元前12世紀という大昔にこれだけ高度なものがつくられたってのは凄い

こちらは紀元前31～紀元前21世紀のキクラデス文明の出土品「フルートを吹く人物像」

数千年前の陶器とは思えない

紀元前７～紀元前５世紀のアルカイック期の部屋では先ほどまでいたスニオン岬のポセイドン神殿からの発掘されたクーロス像にご挨拶

アンフォラっていうとワインの容器ってイメージがあるんだけど

古典期（紀元前500～紀元前330年）の作品の中でも目を引くのがポセイドン像。海の神の力強さと威厳が感じられる。迫力十分、今にも三叉の鉾を投げつけそう

何だか物悲しい雰囲気が漂う墓碑

南イタリアのバイエで発見されたアフロディテは２世紀の作品。何とも艶めかしい。オリジナルは紀元前４世紀までさかのぼるシラクサのアフロディテというものらしい

馬に乗る少年のブロンズ像。疾走する馬の躍動感がなかなか

古代の難破船から発見されたブロンズ像のアンティキセラの青年

ゼウスの大理石像はヘレニズム期の作品。最高神にしては威厳が足りないような

こちらはデロス島で発見されたアフロディテとパン。アフロディテが「何、なれなれしてくるのよ」って言いながらサンダルでパンをたたこうとしているところ、かな

コレー（少女像）もなかなか美しい

アテネの守護神といえばアテナ。こちらはアテナ・ヴァルヴァキウ像でパルテノン神殿の本尊のコピー。こちらは高さ1ﾒｰﾄﾙほどですが、オリジナルは12ﾒｰﾄﾙという巨大なものだったとか。是非、巨大なアテナ像を見てみたいのですが

美術品をめでた後はレストラン街で夕飯を……食ったけど、適当に通りの入り口に入ったら大失敗。デザート付で料金は安かったけど味が...今ひとつ。まずいって程ではないけど。ちゃんと選ぶべきでした

アクロポリスを仰ぎ見つつ、空港に向かいます。夜９時45分のオリンピック航空でアルバニア対岸のコルフ島へ