おじいさん「カカカッ……！見つけたぞ……芝……」

芝っ……！あたり一面……埋め尽くされたっ……芝っ…！芝っ…！芝っ…！

まごうことなき芝の海っ……！

おじいさん「幸せ～～～！」

歓喜っ…！押し寄せる幸福感っ……！

おじいさん「僥倖っ……！まさに僥倖っ……！カカカッ……！」

至福っ…！

おじいさん「カカカッ……乗っかっておる……圧倒的芝……この老体には苦しいわい……」

気がつけば……カゴにはあふれんばかりの芝っ……！

積み上げる……おじいさん…頭上を遥かに越える芝っ……！

おじいさん「最高だっ…………！この芝っ……！」

これだっ……！これっこれっ……！

こういうことなんだ……！

ワシは今幸せっ…！

つまりさ……芝なんだよ……人生は…

おじいさん「………………」

ぐっ………！

おじいさん「かはっ……！かはっ……！」

嘘っ……！大嘘っ……！違う…！

違うっ違うっ……！

本当は違う……！

芝が幸福……？

なぜ……？

芝がいくらあろうと……そんなものは……ゴミっ……！

クソの役にも立たない……

わしは……わしにウソをついている……

自分を誤魔化してるだけっ……！

おじいさん「鬼……そうだ……鬼がすべての元凶……

　　　　　　　わしらは……不当に搾取されてきた……

　　　　　　　時に理不尽な仕打ち……暴力……

　　　　　　　安息の日々なんて……これっぽっちもなかった……」

ﾎﾞﾛ……ﾎﾞﾛ……

おじいさん「ぐっ……！」

このまま芝太郎になりそうな勢い

なんだ芝太郎か

じゃぶ……　じゃぶ……

　　じゃぶ……　　じゃぶ……


おばあさん「………来る日も来る日も……洗濯」

じいさんと結婚して……半世紀…

さしたる疑問を挟むことなく……

毎日毎日律儀に……照る日も……曇る日も……

私は洗濯をしてきた……

おばあさん「いつまでこんな日が続くのやら……」

だらだら…だらだら……

通ってきた……この川……

画が浮かんでくるなｗｗｗ

貧しい食事を食べ……ただ働く……

おばあさん「これじゃあ……その辺の石ころと同じ……

　　　　　　　　こんなの…人の暮らしじゃない……」

じゃぶ…　　じゃぶ……

おばあさん「路傍の石……無意味な人生……

　　　　　　　その無意味に耐えられない……

　　　　　　　出来うるならば抜け出したい……この生活……」

がっ…！ダメッ！　

鬼っ……！

非情且つ残忍な鬼によって……支配……

この村は……支配されている……

抜け出せない……塞がってんだ！

それが……塞がってんだ！

おばあさん「……かはっ……かはっ！」

胸が苦しい……無味乾燥な日々……

誰からも愛されず……疎まれ……軽んじられ……蔑まれ……

どんなに真面目に……誠実に生きようが……

金が無ければ………それだけで悪っ！

おばさん「ううぅっ……ぐぅ～～～！ぐぅ～～～！」

　ﾎﾞﾛ…　　ﾎﾞﾛ…

泣く……ただひたすら……泣くしかない……

おばあさん「あたしらみたいな老体が浮かびあがるには……

　　　　　　　一発当てるしかないんだ……」

老婆は唐突に思った……

おばあさん「奇跡……奇跡でもない限りは……！」


が、次の瞬間……起こる！老婆の言った奇跡が！

ざわざわ

ざわ・・・ざわ・・・

なかなか難しいことやってんなww
頑張れwwww

おばあさ「え……？」

どんぶら……　どんぶら……

おばあさん「あれは……一体……？」

老婆の目に写ったもの……それは……巨大な……

巨大な桃っ……！

おばあさん(うっ………)

　ざわ…　　ざわ…

おばあさん(なんて巨大な桃……圧倒的大きさ……

　　　　　　　思えば……わたしにはなかった…

　　　　　　　桃とか……ぶどうとかマンゴーとか…

　　　　　　　そういう…ジューシーな事………！)

おばあさん「取る……なにも考えずに取るよ……！」

老体……迷わず川へとダイブッ……！いっそ……流されろっ……濁流にっ……！

桃太郎がアカギタイプなのか、カイジタイプなのか気になる

おばあさん「ごぼっ……！がぼがぼっ！」

早いっ……！流れは老婆を飲み込むのに躊躇はなかった……

……加えて……濁流……引きずり込まれたら……視界はゼロ！

おばあさん(ぐっ……苦しい……けど………活路は必ず来るっ……！)

老婆は……口まで迫ってきている泥土の中……必死に息を殺し伺っていた

チャンスは来るっ……！必ずっ……！

おばあさん「ごぼぼぼぼぼ！」

福本画で浮かんでくるな

流されること30分……ついにその時は来るっ……！

おばあさん「流れは……澱みを超えたっ！

　　　　　　　這い上がれわたしっ……！」

ざばっ……！

おばあさん「ぶはっ……！はぁ……はぁ……」

生還っ……！老婆無事生還っ……！

おばあさん「やった……そして遂に手に入れた」

垂涎の桃っ！

勝利！まごうことなき勝利！

老婆は……勝ったのだ！

おばあさん「破滅に身をゆだねてこその収穫……

　　　　　　　その甲斐があったというものだわっ！キキキッ！」


生き残り……希望の火灯る！

流されすぎワロタ

川「ざわ・・・・ざわ・・」

おばあさん「ただいまかえりましたよ」

おじいさん「ん？ああ……おかえり」

おばあさん「フフフ……なにしけた面してるんです」

おじいさん「いや……別に……」

おばあさん「今日は思わぬ収穫がありましたよ」

おじいさん「え………？」

おばあさん「これを見てくださいな」

おじいさん(えっ……？ええ～～～？これは桃……？

　　　　　　　バカなっ…！こんな巨大な桃……

　　　　　　　有り得ないっ……！有り得ない……！

　　　　　　　どうして……！どうして……！)

　　　　　　　　　ぐにゃ～～～～

桃を賭けておじいさんとおばあさんの勝負が始まりそうだなｗｗｗ

おばあさん「じゃあ早速いただきましょうか」

おじいさん「うむ……しかしこの大きさ……通常の包丁では……

　　　　　　　　割ることはおろか……傷ひとつつけることもできない……」

おばあさん(うっ……！確かに……これだけ巨大じゃ……)

おじいさん「なに……心配いらん……ナタを使う」

おばあさん「はっ……！なるほどっ……！そいつは面白ェ！」

おじいさん「カカカッ！心得はないからの……もしやすると手元が狂うかもしれん

　　　　　　　一度で切れればいいが……ヘタすると……二度…三度と切ることになるかもしれんの」

おばあさん「キキキッ！おじいさんったら」

おじいさん「では参るぞ……たぁ！」

老人のナタが振り下ろされるっ……！

結果……桃は……真っ二つ！

おばあさん「ナイスナタ……！素晴らしいナタ……！わたしじゃこうはうまく出来ないっ……！」

ナイスナタｗｗｗ

おじいさん「クククク……では早速いただこうとするかの……」

おばあさん「どんな味がするのか……フフフ……」

老夫婦が桃を口に含もうとしたその時……

「おぎゃああ！おぎゃああ！」

おじいさん「なっ……？」

おばあさん「これは……一体……？」

赤子っ……！家の中から赤ん坊の泣き声……！

おじいさん(うっ………)

　ざわ…　　ざわ…

おじいさん「なんじゃこいつはっ……！？」

おばあさん「赤ん坊っ！なぜこんなところにっ！」

おじいさん「桃だ！桃の中に潜んでいやがった！」

おばあさん「そんなバカなっ……！こんな密閉された中にいたら……

　　　　　　　1時間ともたずに……呼吸困難……さらにその30分後……

　　　　　　　おとずれるのは死っ……！」

おじいさん「素晴らしい……」

おばあさん「え……？今なんて……？」

おじいさん「ククク……こいつは使える……」

おばあさん「え……？え…え……？？」

　　　ざわ…　　ざわ…

圧倒的誕生・・・！

気になったんだけど、おじいさんとおばあさんの
まわりでざわざわしているの誰？

おじいさん「ばあさん……こいつをワシらで育てるのじゃ……」

おばあさん「は……なにをバカなことを……」

おじいさん「予感がする……この男を育てあげたら……

　　　　　　　わしは到達するだろう……！齢…75年間の最高地点……

　　　　　　　至福の瞬間に……！」

おばあさん「どういうこと……？」

おじいさん「この男を刺客……一人で鬼100を殺せるヒットマンにするのじゃ」

おばあさん「おじいさん……まさか………」

おじいさん「カカカッ！そのまさかよ……！クックック……」

おばあさん(く…狂ってる……)

おじいさん「コココッ……コーッコーッ！キキキッ！」

わろす

桃太郎「じじい……話ってなんだ……」

おじいさん「桃太郎……お前に命じる……鬼を……鬼を殲滅するのじゃ」

桃太郎「ククク……なるほど……なるほどなるほど……そういうことか」

おじいさん「やってくれるのか……？」

桃太郎「そんなの御免こうむるぜっ……！」

おじいさん(ぐっ……)

桃太郎「じゃあな」

おじいさん「まっ…待てっ！」

桃太郎「あ……まだなにかあるのか……？」

おじいさん「金だ……金が欲しくないか……？」

桃太郎「へぇ……そういうことなら…話だけでも聞いてやるか……」

ちょっと飛んだな

桃太郎「つまり……鬼が島にはあるってことか……金銀財宝が……」

おじいさん「ああ……ある……目も眩むような大金が唸っておるぞっ！」

桃太郎「ククク……」

おじいさん「……？」

桃太郎「自分は失うものもなく黙って分け前かよ…調子いいぜじいさん！」

おじいさん「ぐっ……ならどうすればいい……？」

桃太郎「きびだんごだ……」

おじいさん「なに……？」

桃太郎「自腹を切ってきびだんごを寄越すんだ……」

おじいさん「なんだと……」

桃太郎「のめなきゃ俺が降りるだけのこと」

おじいさん(このガキ……)

きびだんごってそんなにすごいのかよ

支援せざるをえない・・・！
この時代の支援を現在で換算すると20支援円

桃太郎はアカギ系か

ももたろうがアカギ風だと・・・？

桃太郎「じゃあ行ってくるぜ」

おじいさん「うむ…頼んだぞ」

出発っ……！桃太郎！鬼獲り！

…しかし桃太郎すぐにある異変に気付く……

桃太郎(尾けられてるな……)

気配……かすかに聞こえる息遣い……

多分…獣の類……

桃太郎「おい……近くにいるんだろ……？さっさと出な…」

がさ…がさ…

犬「ククク……」

桃太郎(犬……なんの用だ…)

きた・・・・きた・・きた・・・きた・・・・・

犬「桃太郎さん……そのきびだんご一つわたしにくれませんかね？」

桃太郎「いいぜ……欲しけりゃ全部くれてやる……ただしギャンブルだ！」

犬「なっ……！」

　ざわ…　ざわ…

桃太郎「勝負方法はＥカードだ」

犬「面白いうけましょう…その勝負」

桃太郎「王側と奴隷側共に3回ずつ……1度でも勝てばお前の勝ちでいい」

犬「いいんですか……そんなこちらに有利な条件で……」

桃太郎「ただし俺が勝ったら……一緒に鬼が島まで来てもらう」

犬「なっ……！」

　ざわ…　ざわ…

桃太郎と犬…Ｅカード対決っ……！

第一試合…犬王側

犬(まずは市民……来い奴隷！)

桃太郎のカード……市民っ！

犬(ぐっ……さすがに一枚目からは勝負しないか…)

　　中略

犬(4枚目……ここも市民！)

桃太郎のカード……またも市民っ！

　　　犬初戦敗北っ……！

犬とギャンブルかよｗ

道端に座ってギャンブルしてる犬と桃太郎想像したら吹いたww

続けて第二試合……第三試合……第四試合まで連敗！

第五試合……

桃太郎「むしゃ……くちゃ……うし…うし……きびだんごうめえ」

犬(最後の王側……ここで負けたらまず間違いなく終わり……

　　だがここまでは計算とおりっ……！

　　奴は俺の仕掛けた罠にかかった！)

犬「……ｽｯ(市民)」

桃太郎(ここは市民だ)

引き分けっ……！

つづいて桃太郎カードを提示……

犬(来たっ…！あのカードは間違いなく奴隷！

　　キキキッ！アホがっ！最初の1.2回戦

　　俺はわざと最後に王を出した……！

　　それは……奴の食べてるきびだんごっ！

　　きびだんごを食べながら勝負していれば……

　　必然っ…！つくっ…匂いっ！

　　匂いのもっとも薄いカードが奴隷

　　つまり……奴が今出したカードだ)

犬っ当然出すカードは市民っ……！

　　　　カードオープン！

さすがの嗅覚ww

犬の癖に理に溺れてやがるｗｗｗｗ

桃太郎のカードは……市民っ……！

犬「ばかなっ……なぜ……どうして……？」

　　ぐにゃ～～～～

桃太郎「ククク……どうした？計算が狂ったか……？」

犬(ありえない……こんなこと……)

錯乱っ……！犬見失う……際限のない

疑心暗鬼の沼に入り込む………！

迷走……とめられない…！

もう止められない……！

転げ落ちる…………！

結果……見るも無残な……惨敗！

桃太郎(まぁ……畜生の考えることなんてお見通しさ……

　　　　　あの市民は……手札からじゃなく

　　　　　懐からとりだしたまったく別のカード……)

犬「ぐぅ～～～！ぐぅ～～～～！」

桃太郎……得るっ……！協力者！

犬、完全にヘコんでるけど、頼りになるのか？

てかきびだんごで協力してもらったほうが早いだろｗｗｗ

そして……同じくギャンブルに負けたサルとキジを仲間に加えっ……！

たどり着く！鬼が島！

まさにっ……！圧倒的省略っ……！

桃太郎「じゃあ行くか……」

鬼「なんだ貴様ら……あ～～～？」

桃太郎「お前らを獲りにきた」

鬼「ガキが……鬼に逆らったらどうなるか……もう体に聞くしか……」

　ス　パァーーン！

鬼「なっ……なんだてめえっ……！」

　　　鬼を斬ることは簡単な算数に思えた
　
　　　　　　　要するに

　　　相手の金棒より速く

　　　こちらの剣を………

　　　速く……ただ速く……ぶち当てればいいだけの話………！

涯の展開キタｗｗｗｗ

はしょりすぎwwwwwwww

今の福本じゃ考えられないほどのはしょりｗｗｗｗｗｗ

桃太郎次から次へと斬るっ……！

積み上げる！鬼の死体っ……！

犬「潮時だな……」

桃太郎「は…？」

犬「鬼達は最初……200いたそれが一気に120まで減った」

桃太郎「…………」

犬「次また来よう」

桃太郎「ふ～～～ん…みんなはどうなの？一度帰るっていう犬の考え」

キジ「そりゃあまぁ……あんまり欲張るとその……」

桃太郎「あ…そう…全員そうなんだ……だが俺は行く」

サル「冷静になれ！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾋｰﾄ　　　　ﾋｰﾄ
桃太郎「冷静になんかなったら…俺ら勝ってるんだ！狂熱だよ！狂熱…！
　　　　　ﾋｰﾄ
　　　　　狂熱でものにするんだよっ……！そうでしょ…！？」

　　　　　　ﾎﾞﾛ…　　ﾎﾞﾛ…

桃太郎性格変わった

これは脂肪フラグ

破滅は近い……おそらく次か……その次……
それが必然だ……
しかし……オレはこれまで幾千という鬼を
斬った男
いまさら勝ち逃げなどできぬ……
それだけはしちゃいけない……
オレに残された道は
壊滅的敗北を喫し去るか……
あるいは……



　　　灰　斬
　　　に　り
　　　な　続
　　　る　け
　　　ま　る
　　　で　：
　　　：　　：
　　　！



　桃太郎　　完


なんかめんどくさくなったっ……！

おいｗｗｗｗ

圧倒的・・・打ち切り・・・！

>>1先生の……次回作に……期待っ……


http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296454940/