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退職金「ご褒美に海外旅行」はいつも槍玉に挙げられるが







 ネットでは、退職金が支給されると、気が緩んで使い込み、その後心配になるというケースばかり紹介されています。

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 “退職金振込"で浪費暴走60代の自業自得 PRESIDENT ONLINE 9/17(月) 11:15配信


退職金「¥20,000,000」振込で気が緩んだ60代夫婦の誤算

・約2100万円の退職金と約850万円の貯金
・ローンの残高は1100万円
・雇用延長制度は利用せず
・定年後は「生活費を半分に」というプラン

・「豪華客船の旅」を楽しんできました。1カ月間の旅で、約230万円
・支出額は現役時代と変わらず月40万円ほど。月々の赤字1年分240万円
(「生活費を半分に」というプランは完全崩壊です。)

金融資産は2100-1100+850=1850万円あったのが、残り1330万円となり不安。

—> FPの相談の結果
・「不要な出費」を見直し、約10万円削減
・夫の再就職 毎月約16万円の収入
・1100万円の住宅ローンは一括返済
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なんだそうです。

そもそも、当初より、計画が甘いどころか、計画が「無かった」だけのこと。「豪華客船の旅」なんて、もってのほか。。。自業自得、と批判したいところですが。

しかし、この記事のように、退職金があると気が大きくなってついつい使ってしまう、「豪華客船の旅」なんて分不相応、みたいな例ばかり溢れていますが、本当にそうでしょうか?

ご褒美の「豪華客船の旅」が悪いわけではありません。いきあたりばったりな夫婦が悪いんです。でも、いきあたりばったりですから、すぐに定年後「働くことに方針転換」もでき、よかったじゃないですか。

それに、「豪華客船の旅」は無駄じゃあないんですよ。長年働いてきた人生のリフレッシュ、かえって、また働く気が出たじゃあないですか。

「お金だけ」に着目するとどんでもない例に分類されるかもしれないけれど、私から見れば、十分楽しんで、また働き始める、「幸せな夫婦」の例だと思います。

退職は人生の大きな節目、一家をあげてお祝いするのもごく普通の(理想の)姿。実際は、夫婦だけで「御苦労さん」も多いですけど。

「御苦労さん」の意味で、40年近く働いてきた人が「ご褒美に海外旅行」は、悪いことどころか、本当は良いことだと思います。それが「箱根一泊」になろうとも。
 
死ぬまで節約だけが老後ではありません。たまには夫婦そろって目の前のニンジンも必要なんです。
老後資金、使い込んだら、働けばいいんです。

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プロフィール

ぺんしょなーまん

Author:ぺんしょなーまん
 さらりーまん定年退職後、再雇用5年続けるも目出度くそれも卒業、晴れて無職、完全年金生活者に。地方在住。現役中に妻を亡くし家計簿をつけ財政を完全掌握、年金だけで暮らせることを確信。うん、うちも一流の中流だな。老後は独居老人かと思いきや我が子が社会人になり再び同居。炊事洗濯家事親父の専業主夫業のわなにハマるが、そのかたわらネットでどんぶらこと世界に漕ぎ出し、また年数回の海外旅行で家から逃げ出す。(まるで主婦じゃないか?)
(注)プロフィール画像は私の顔ではありません。東京駅八重洲口地下の「八重洲」の語源ヤンヨーステン(オランダ人)の像を何年か前に撮影したものを使用。

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