おひとり様で困ったこと 誰でも困る老後のおひとり様入院
- 2017/10/26
- 16:38
(1)前立腺がんの検査
定年後、我が子は同時に東京に出て行き、私のおひとり様生活が始まりました。
おひとり様生活は、慣れてしまえば、誰にも気兼ねなく快適な生活ができるようでいて、ちょっと不便なところもあります。そのひとつは病院の入院です。
定年退職し、再雇用フルタイムの嘱託職員となったH26年の夏、私は、前立腺がんの検査(生検、針を刺して検査する)のため、1泊2日で検査入院しました。
前立腺がんは、今から考えても、がんのリスクはそれほど高くはなかったのですが、退職前から通っていた地元の医院で、前立腺がんの血液検査の指標(PSA)がグレーゾーン
(3以下は正常、10以上はがんの確率高い、その間の数値はグレーゾーン)にあるとかで、一度、大きな病院で「針を刺す生検」を受けることを勧められていました。
当時は、我が子が高校生だったこともあり、また妻も入院中でしたので、誰も生活の面倒を見る者も無し、検査入院なんて暇はありませんでした。入院もいやでしたしね。
単に数値がグレーだというだけで、入院だなんて。しかも、普通は前立腺がんは進行が遅い!
それで数年間、放置していたのです。
それでも、医者が言うことは気になるので、意を決して、まず、大きな病院で、痛くないCT検査を受けることにしました。これは入院なし。結果は、問題なし。
しかし、検査担当の医者がいうことにゃ、「この検査は、見逃し確率が25%あります。それでも、生検を受けないで良いですか??」と脅されました。「うーーーん。」と唸っていると、「はい、次の方」と軽く足なわれました。
(2) 検査入院
検査スケジュールを今その場で、決めないと、また予約取りから始めなければならないので、今すぐ、判断しろ、だそうです。
診察室を出た後、ここまで来たからには、やはり「最期まで、検査を受けるべきかな」と弱い心を奮い立たせ、看護師に「生検、受けることにします」と返事をしました。
さて、その「生検」を受けるためには、入院が必要になりました。
入院には、
1.入院時の(支払いの)保証人
2. 同意書にサインする人(検査のリスクを承認する人、=立ち会う家族)
3. 結果をいっしょに聞く人(検査結果を受け入れる人、=立ち会う家族)
が必要なことが、はじめてわかりました。保証人は「県内の人」などと注文がつきました。
そんな人、私にはいません!なんでそんなこと必要なの?
我が子は、当時、未成年無収入で東京住まいだし、立会ったって、いざというときに判断し対応できるほど太っ腹ではありません。結局、県外に住む姉が保証人となり、検査当日は特急電車に乗ってきてくれました。
さらに、後日、医者の検査結果の説明にも同席してもらいました。結果は問題なしでしたが。
お一人様の検査入院は、こんな風に大変です。
(3)交通手段を考えるべきだった!
もうひとつ、おまけがあります。
入院時は、私は自分の車を運転し、病院近くの駐車場に入れ、入院しました。公共交通手段なんて、便利なものは無いので。
ところが、検査翌日、朝を迎え、退院手続きをして、お尻に針を刺した刺し傷がイタイまま、1キロくらい離れた駐車場まで歩き、さらに運転席にすわって刺し傷がイタイまま運転しながら自宅に帰りました。
お一人様だと、このようにイタイ思いをしなくてはなりませんでした。
タクシーでも使えばよかったのでしょうか?片道、7,8千円をケチったために。
(4)都会の病院へ変えるには
お一人様の入院は、立会人がネックであり、親戚親兄弟にわざわざ来てもらうよりも、こちらから親戚親兄弟の住んでいる場所の病院に行って入院するという手があります。
ところがです。
病院で、他の都道府県の同じ病院名に移れないかと相談したところ、大病院でも独立採算制?、検査入院のために事前に通院して色々な検査を受けたこれまでの検査結果を共有することなく(無駄になり)、
一からもういちど始めなければならないと、説明を受けました。
なんじゃそりゃー。
結局、入院するなら、はじめから、親戚親兄弟が住んでいる地区の病院で、本格的な検査をいちから受けた方が良いということになります。
今回は、ただの1泊の検査だからよかったけれど、入院、手術、などになるなら、完全看護の病院であっても、立会いや緊急時対応、それに毎日のケア等考えたら、お一人様最寄の病院では対応できないということです。
がんなどの診断が下ったら、お一人様の場合は、セカンドオピニオンを兼ねて、絶対に病院を移る方が良いと思います。。検査はいちから振り出しに戻るのですが。
ただし、一度手術を受けてしまうと、よっぽどの理由がないと病院の変更はできない(2番目の病院は受け入れてくれない!)。(日本の医者の掟、他の医師が始めた手術、治療などは、最期まで、その医師が責任を負うのだそうです)。
なので、はじめの医師選びも慎重に!です。
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