我が家にあった昔の自動車の話
- 2021/05/17
- 22:42
我が家といっても、これは我が実家の話。
私が小学３、４年生だった頃、１台の車が岐阜の親戚方から東海道を走り、我が家までやってきました。それが我が家の自家用車になりました。まあ、当時も相当年季の入った水色のダットサンでした。
家に来てから親父がエンジンを分解、整備しました。
いっぽうで、我がお袋は運転免許をとりました。当時のお袋、３７、８歳ではなかったかしらん。とても運動神経の良い人でしたから。親父は、仕事で忙しく、この自動車で家族をドライブに連れていったことはたぶん一度もありませんでした。
お袋は、そんなわけで、自分の父親（私の爺さん）、埼玉県の川越市の家までときどき会いに車で出かけておりました。１時間ほどの距離でしょうか。たまに私が隣に座って。。。ほとんど何も覚えていないけれど、退屈だったことだけは覚えております。
昭和３８、９年の頃。。（１９６３、４年頃）
当時の車は、ギアチェンジは床についていたかもしれません。
何しろ、お袋は、教習所で教わった最新の車とは大違いの、古い時代の車だったと言っていました。
この車の最後は、たぶん１、２年後に来ました。
やはり、川越まで行った帰り道、雨の中、我が家の近くで、スリップ、前の小型トラックの尻に追突。トラックの後ろがちょっと凹みましたが、我が家の車の前は大破。走れなくなったそうです。
結果、やがて、我が家の車はどこかに売られていきました。それ以来、我がお袋は、ペーパードライバーになりました。
と、当時小学校高学年だった私は記憶しています。
我がお袋様は、先進的な遊び人だったようです。
私には、真似できません。。。
私が自動車免許取ったのは、就職が決まってから。２６歳です。
田舎に就職なので、免許必要、と公然たる理由を作って、ようやく免許を取りました。
実家にいた頃は、まったく必要なしで。歩いて駅まで７、８分。電車に乗ればどこまでも、という立地だったものですから。
いまでは、取って当たり前のような自動車免許ですが、昭和の３０年代は、珍しかったでしょうね。
もっとも、私の大学の先生、いわく、昔は（戦前）免許は警察署に申請すればもらえた、だそうです。無免許でみんなで銀座までドライブしたこともあるそうです（本当かどうかはしりませんが）。戦前の貴族の方々はそんな暮らしをしていたそうで。それほど自動車（乗用車）が珍しい時代もあったようです。
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