第75回全国都市問題会議(二日目)
全国都市問題会議二日目は、パネルディスカッションが行なわれました。コーディネーターは、筑波大学大学院人間総合科学研究所教授の久野譜也氏、パネリストは、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科准教授の中村桂子氏、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授の伊香賀俊治氏、医師で大分市民健康ネットワーク協議会会長の松本悠輝氏、静岡県藤枝市の北村正平市長、兵庫県丹波市の辻重五郎市長がつとめました。
パネルディスカッションの中では、高齢化が加速度的に進む中、生活習慣病の克服をはじめとする健康施策が、社会の持続的な発展にとって決定的に重要である、との共通認識の下、健康施策をあれこれの施策の一つとしてではなく、まちづくりの基本にすえること、そして、歩いて生活することを基本とするまち、高齢者が社会的役割をもてるまち、市民の健康医療情報が的確に健康施策に生かされるまち、健康に関心が薄い層も含めて対象にする取り組み、の大切さが強調されました。特に、人と人のつながり力が健康に大きく影響する、そして、そのつながり力は地域の人々のさりげない接触の総和である、との指摘は大変勉強になりました。
また、健康医療レセプトデーターのクラウド化により、健康づくり事業、歩行行動の変化と医療費抑制効果を数量的に分析している点も注目されます。
蕨市では、本年4月から、健康アップ計画がスタートし、市民との協働による健康づくりの取り組みがスタートしたとろこですが、今回の都市問題会議は、こうした健康づくりを進める上で、大いに役立つものでした。大分市をはじめ関係者の皆さんのご尽力に感謝いたします。
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