第75回全国都市問題会議(一日目)
全国市長会が主催する第75回全国都市問題会議が10月10日、11日の2日間、大分市を会場に開催されました。
今年のテーマは、「都市の健康~人・まち・社会の健康づくり~」で、1日目の今日は、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏が「『幸せ』で『健康』で『長生き』のまちづくり」と題して基調講演を行い、開催市である大分市の釘宮磐市長が「まちづくりは人づくり~『ともに築く 希望あふれる 元気都市』をめざして」と題して主報告を行ないました。また、一般報告として、JT生命誌研究館館長の中村桂子氏が「ライフステージ・コミュニティの提案~すべての人がすべての時を生き生き暮らす」と題して、新潟県見附市の久住時男市長が「まちづくりからの健幸と新たしい仕組み」と題して、日本文理大学教授の山岸治男氏が「『社会』の健康づくり~持続可能な地域社会~」と題して、ぞれぞれ講演しました。いずれも、これからのまちづくり、健康づくりを考える上で、大変素晴らしい内容でした。
とりわけ、鎌田實先生が、長年に及ぶ住民とともに進める域医療の経験、東日本大震災への支援活動などの経験を踏まえて、「絆」や「生きがい」が健康にとって非常に大切であること、健康をまちづくりの中心におくことの重要性、そして、「あったさ」が回転し、広がっていくようなまちにして欲しい、と強調されていたのが印象的でした。また、ストレス社会の現代において、交感神経が常に緊張状態にある中で、ゆったりとした入浴、音楽など副交感神経を刺激する健康法を消化し、「副交感神経」が今年の都市問題会議のキーワードのようになりました。
開催市である大分市をはじめ各自治体の報告では、共通して、健康づくりの指導者作り、健康・運動教室の開催、食生活改善推進委員の取り組みなど、協働による健康づくりを展開している点が共通した教訓でした。
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