きん‐じ【近似】
近似
近似
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 04:53 UTC 版)
最適化問題は厳密解を求めることが現実的でないことが多いために、近似の限界についても研究されている。次の問題が効率的に解ける(入力のサイズと1/εの多項式時間で解を出力するアルゴリズムが存在する)ことと、誤差が高々(1+ε)倍の解を出力する多項式時間アルゴリズムが存在することは同値である。 独立性システム(E,F)、コスト関数 c : E → Z + {\displaystyle c:E\to \mathbb {Z} _{+}} 、部分集合S,S'⊆E、ε>0が 1 1 + ϵ c ( S ) ≤ c ( S ′ ) ≤ ( 1 + ϵ ) c ( S ) {\displaystyle {\frac {1}{1+\epsilon }}c(S){\leq }c(S'){\leq }(1+\epsilon )c(S)} であるとき、S⊆Bとなる基Bが存在してS'⊆B'となる基B'全てに対して(1+ε)c(B)≧c(B')が成立するか? つまり、部分的なコスト(c(S)やc(S'))が高々(1+ε)倍違う程度ならば、それらからできうる最適解も(1+ε)倍程度しか違わないだろうか、という問題である。部分が最適ならば全体も最適であるという場合はε=0であり、よく知られているように動的計画法が存在する。よって、(E,F)をマトロイドに限定するならば多項式時間アルゴリズムは存在する。 ナップサック問題はこのアルゴリズムが知られている珍しい例で、計算時間が O ( n 2 ⋅ 1 ϵ ) {\displaystyle O(n^{2}\cdot {\frac {1}{\epsilon }})} や O ( n log ( 1 ϵ ) + 1 ϵ 4 ) {\displaystyle O(n\log({\frac {1}{\epsilon }})+{\frac {1}{\epsilon ^{4}}})} で、出力される解の評価が最適解の評価の高々(1+ε)倍であるアルゴリズムがある。
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近似
「近似」の例文・使い方・用例・文例
- 近似した直線
- 概算価格; 【数学】 近似値.
- 日常的には円周率の値は 22/7 で近似できる.
- 近似値
- 近似の葉は一緒に成長するが、結合はされない
- 近似の単語
- 振幅が規定の設定された離散値に制限された1つまで近似する(振幅で連続的に変化している信号)
- 解を予測し、全ての間違いが特定の量より少なくなるまで連続近似により生じた誤りを減らす連立方程式の解法
- 最終目的よりもむしろ近似の興味
- 近似した定義付け、および実例
- 微積分学の問題の解決に近似するためのアルゴリズムを研究する数学の部門
- 確率が少なく、そして、試用が大きい時に二項分布にとって良い近似値である理論的な配布
- 法に対する彼の敬意は尊敬に近似した
- 近似値を算出すること
- 近似した数値
- 補間法という,近似値を求める計算法
- 補外法という,近似値を求める計算法
- 測定値,近似値などにおける有効数字
近似と同じ種類の言葉
品詞の分類
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