横浜流星「大河らしくない、挑戦だらけの作品」 主人公の衣装は「縁ある」緑色 NHK大河「べらぼう…」

[ 2024年12月17日 05:00 ]

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」 のワンシーン
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 来年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の第1話(1月5日後8・00)の試写会が16日、都内の同局で行われた。主人公の蔦屋重三郎を演じる俳優の横浜流星(28)が出席。「良い意味で全てが大河らしくない、挑戦だらけの作品です」と胸を張った。

 「江戸の出版王」と呼ばれる蔦屋重三郎(蔦重)の生涯を描く作品。物語の冒頭は明和の大火で、逃げ遅れた子供や花魁(おいらん)を引き連れて火の手が回った吉原から脱出する蔦重の姿が描かれる。衣装は緑色の着流し。横浜は「緑は僕に縁がありますからね」とニヤリと笑った。

 緑には特別な思いがある。2014年にテレビ朝日のスーパー戦隊シリーズ「烈車戦隊トッキュウジャー」でグリーン(トッキュウ4号)を担当。17年には映画「キセキ―あの日のソビト―」で、ボーカルグループ「GReeeeN」(現GRe4N BOYZ)のメンバーを演じ、グリーンボーイズ名義でCDデビューも果たした。今回はスタッフと相談して衣装を選んだといい「エネルギッシュで他の登場人物に埋もれない色。ユニホームのような感覚です」と気に入っている。

 江戸中期が大河の題材となるのは今作が初めて。従来作と異なり合戦シーンはなく、主要キャストの多くが視聴者になじみのない人物。ただ吉原のきらびやかな世界など、映像の迫力には最新技術を詰め込んだ。特に大火のシーンは京都ロケに加えVFX(視覚効果)やCGをふんだんに活用し、実際の火も使用。演出の大原拓氏は「約5カ月かけて精査した。とにかく初めてのことばかりで挑戦だらけです」と試行錯誤の末に完成させた。

 蔦重も初回の時点でプロデューサーとしての才能の片りんを感じさせる描写はなく、吉原の重鎮たちに殴られたり監禁されたりとボロボロ。横浜はアクションに定評があるが、今作では封印。“やられ役”に徹している。「やられっぱなしですがこれから少しずつ行動を起こしていきます。合戦はありませんが、商売の戦いが繰り広げられる痛快なエンターテインメントです」と力を込めた。(吉澤 塁)

 ≪脚本・森下佳子氏も興奮≫脚本の森下佳子氏(53)も作品の出来栄えを絶賛した。「私が書いた台本は“種”で、出来上がってきたものは“森”でした。(想像より)大きな世界観になっていた」と感想を語った。かねて蔦重のことが大好きだったといい「元々憧れの人物だったのですが、そこに横浜さんのビジュアルと笑顔が乗っかることでヤバ過ぎる!」と興奮気味。「今は(蔦重が)好きすぎて危険な状態になっております」と笑みを浮かべた。

 ≪歴代ワースト2位「光る君へ」平均視聴率10・7%≫15日に放送されたNHK大河ドラマ「光る君へ」の最終回の平均世帯視聴率が11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが16日、明らかになった。全48回の期間平均は10.7%で、過去最低だった2019年の「いだてん」の8.2%に次ぐワースト2位となった。一方、同局の動画配信サービス「NHKプラス」での再生回数は過去最高となり、視聴された端末の数を示すユニークブラウザー(UB)数は45回までの平均で37.8万UBとなった。

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