事例

AWSベストプラクティスに基づいたガイドラインを策定
ダイキン工業株式会社様

Cloud Archの活用により、オブザーバビリティに対応したAWSガイドラインの策定を実現。

ダイキン工業株式会社様は、空調・化学事業を中心に、世界170カ国以上でさまざまな事業を展開されています。
この事業者様が、AWSベストプラクティスに基づいたガイドラインを作成するにあたり、オージス総研がお役に立っています。

①どういった課題をお持ちでしたか?

 弊社の研究開発組織では、「顧客とつながるソリューション事業の推進」といった成長戦略を掲げており、ソリューション企画の推進が求められていました。お客様に満足していただけるソリューションを創り上げるためにはトライ&エラーを繰り返し、スピード感を持ってソリューションを構築する必要があり、AWSを始めとしたクラウド活用が重要となります。
 弊社内にてクラウド活用を進めていく中、ソリューション製品に対する標準的な設計が存在しないことにより、アーキテクチャが安定せず、開発期間の長期化や品質低下、ベンダーへの過度な依存といった影響が発生しました。
 これらの課題を踏まえて、弊社内で活用できる「設計の標準化」つまり「ガイドライン」が必要である、と考えました。 

 当時、弊社内では、AWSガイドラインの作成とオブザーバビリティを活用したシステムの開発を並行して進めていましたが、以下3点の課題を持っていました。

①AWSガイドラインにコンテナ環境(オブザーバビリティ)の記述不足
②オブザーバビリティを本番運用する際に安心できるサポートがない
③人員不足により検討や検証作業の推進が遅延

 そんな中、AWSベストプラクティスとオブザーバビリティの知見を有しているオージス総研のことを知りまして、お話を伺うことになりました。

②Cloud Arch活用により、どう変わりましたか?

 弊社の課題を解決するため、オージス総研から、以下のノウハウを提供していただきました。

・オブザーバビリティに関するノウハウ
 「オージス総研のCloud Archが持つオブザーバビリティのノウハウ」があるため、顧客要件がなくとも必要な機能を洗い出し、スムーズにPoCを進めることができました。

・オブザーバビリティ以外のノウハウ
 弊社からの要望はAWSガイドラインへのオブザーバビリティ観点の情報提供でしたが、実際にご支援をいただく中でコンテナ環境において記述が不足している非機能(バックアップ/リストア、CI/CD、エコシステム管理)があることがわかりました。それについても、Cloud Archが持つノウハウにて対応することができました。

・作って学べるドキュメントの提供
 Cloud Archが持つオブザーバビリティのノウハウだけでなく、プロジェクト推進などについてもご支援いただき、オブザーバビリティの各評価項目の設定・評価から、プロジェクト外のメンバーでも触って試せるようなワークショップ用のドキュメントの作成、環境構築のテンプレート化などが実現できました。

 これらにより、弊社においてのAWSガイドラインにオブザーバビリティ観点を追加し、より網羅的なガイドの策定が実現しました。

③今後の展望についてお聞かせください。

 今回の取り組みにより、弊社内で活用できるガイドラインの作成、つまり「設計の標準化」を実現することができました。
 しかし、作成したガイドラインを社内へ広めていくことは非常に大変であると実感しています。
 今後は、ガイドラインを「面倒なルール」にしないよう常に情報鮮度を保って更新し続けていき、かつガイドラインを「絶対」とせず、土台としていかに運用していくかをアップデートし続けたいと思っています。

 ---お話、ありがとうございました。

 ダイキン工業株式会社様の取り組みについての詳細は、下記の動画をご覧ください。


2024年4月8日公開
※この記事に掲載されている内容、および製品仕様、所属情報(会社名・部署名)は公開当時のものです。予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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