目次
Prologue
現代進化学の水脈をたどる旅 三中信宏
進化生物学のいまを知るための文献リスト
CHAPTER1 進化的に生物を見るまなざし
進化論の150年 G. スティックス
ダーウィンと現代思想 E. マイア
生物の種とは何か C. ジンマー
世界を束ねる進化の系統樹 茂木健一郎×三中信宏
CHAPTER 2 生物多様性とゲノム進化との関わり
ゲノムから見た自然選択のパワー H. A. オール
多様性の源 複雑な生物を生む力 D. M. キングズレー
生物の形を決める遺伝子スイッチ S. B. キャロル/B. プリュドム/N. ゴンペル
カリブのトカゲが語る進化の謎 J. B. ロソス
CHAPTER 3 地球は今も昔も進化の舞台
鯨骨生物群集は進化の ”飛び石”? 中島林彦/藤原義弘
深海底のロストシティーが語る 生命の起源 A. S. ブラッドリー
超大陸分裂で淡水魚が進化 編集部
魚から四肢動物へ 見えてきた上陸前後の変化 J. A. クラック
超大陸分裂と恐竜の進化 中島林彦/冨田幸光
CHAPTER 4 ヒトの来し方と行く末について
人類の系図 K. ウォン
人間の由来と病気 高畑尚之
現代人の進化 J. K. プリチャード
実社会に生きる進化生物学 D. P. ミンデル
三中信宏(みなか・のぶひろ)1958年,京都市生まれ。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。博士(農学)。農業環境技術研究所・生態計測研 究領域上席研究員,東京大学大学院農学生命科学研究科教授。専門は進化生物学,生物統計学。『生物統計学』(東京大学出版会,1997年),『系統樹思考の世界』(講談社現代新書,2006年),『分類思考の世界』(講談社現代新書, 2009年),『過去を復元する』(訳書,エリオット・ソーバー著,勁草書房,2010年),『進化思考の世界』(NHKブックス,2010年),『文化系統学への招待 文化の進化パターンを探る』(中尾央と共編著,勁草書房,2012年)など著訳書多数。生物であろうが,家系図であろうが,系統樹を見たら手に取らずにはいられない,情熱的な「ツリー(系統樹)ハンター」として知られる。