日経サイエンス  2013年10月号

特集:大絶滅と復活

古生代末に何が起きたか

中島林彦(編集部) 協力:磯﨑行雄(東京大学)

 古生代末の大絶滅では海の動物種の9割が死に絶えるなど,地球の歴史上最大級の規模だった。恐竜が死に絶えた中生代末の大絶滅は巨大隕石の落下が原因とみられるが,古生代末の大絶滅についてはよくわかっていない。そうした中,統合版「プルームの冬」と呼ばれる新説が提唱された。地球中心部から表層環境に至る全領域において1000万年以上かけた大変動が起こり,寒冷化と温暖化が繰り返される中で大絶滅がもたらされたという。

 

 
再録:別冊日経サイエンス235「進化と絶滅 生命はいか誕生し多様化したか」

著者

中島林彦 / 協力:磯﨑行雄

中島は日経サイエンス編集長。磯﨑は東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系教授。専門は地質学と生命史。大絶滅事件,とりわけ古生代末の大絶滅の原因探求に集中的に取り組んでいる。フィールド調査は国内はもちろん欧米,ロシア,中国,オーストラリアなど世界全域に及ぶ。

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