まえがき
汲めども尽きない進化の謎 渡辺政隆
1 生命の起源を探る
M. J. ヴァン・クラネンドンク/D. W. ディーマー/ T. ジョキッチ
進化の出発点 混合栄養生命 中島林彦 協力:布浦拓郎
地下にいた始原生命体 中島林彦 協力:鈴木庸平/鈴木志野
2 カンブリア爆発の謎
生命爆発の導火線 エディアカラ生物の進化 R. A. ウッド
最古の左右相称動物 モンゴルで生痕化石を発見 中島林彦 協力:大路樹生
3 大量絶滅を見直す
大絶滅を解剖する H. リー
古生代末に何が起きたか 中島林彦 協力:磯﨑行雄
明らかになった生命爆発の主役 R. マーティン/A. クイッグ
大量絶滅を生き延びたアンモナイト Scientific American編集部
カメの絶滅はスローに見える Scientific American編集部
4 進化の仕組みに挑む
覇者への意外な道 S. ブルサット
多様性の源 複雑な生物を生む力 D. M. キングズレー
ゲノムから見た自然選択のパワー H. A. オール
生物の進化を予測する 入江直樹/詫摩雅子
5 進化論の今
都市が変える生物進化 M. スヒルトハウゼン
加速する人類進化 未来のホモ・サピエンスは? P. ウォード
温暖化で小さくなる動物 M.ザラスカ
米国の進化論教育のいま A. ピオーリ
科学と宗教は対立するのか L. クラウス/ R. ドーキンス
渡辺政隆(わたなべ・まさたか) サイエンスライター,東北大学特任教授。専門は進化生物学,サイエンスコミュニケーション,科学史。著書に『ダーウィンの夢』(光文社),『一粒の柿の種』(岩波書店),『DNAの謎に挑む』(朝日新聞社),『ガラガラヘビの体温計』(河出書房新社),『シーラカンスの打ちあけ話』(廣済堂出版)など,訳書に『種の起源』(チャールズ・ダーウィン著,光文社),『「進化」大全』(カール・ジンマー著,光文社),『ワンダフル・ライフ』(スティーヴン・ジェイ・グールド著,早川書房),『生命40 億年全史』(リチャード・フォーティ著,草思社)などがある。