2025年の医療を予想する
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(5)病気の原因となる特定分子を攻撃する「分子標的薬」が飛躍する
バイオ医薬が絶好調です。いまや全世界の医薬品市場の半分(金額ベース)を占めると言われています。なかでも「分子標的薬」が大いに売上を伸ばしています。主成分はモノクローナル抗体と呼ばれるタンパクで、病気…
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(4)新型コロナ以外の国内治験も進みmRNAワクチンが発展する
コロナ禍の真っ最中に登場したのが「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」です。コロナウイルスの遺伝情報を持たせた合成mRNAを体内に打ち込むと、細胞に取り込まれてウイルスの抗原タンパク質を生産し…
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(3)「測る医療」の普及でウエアラブル医療機器の可能性が広がる
医療分野へのウエアラブルの利用が進んでいます。代表的なものは、「非観血的血糖値測定装置」と「パッチ式インスリンポンプ」です。 以前は、血糖値の測定には血液採取が必要でしたが、現在は非観血的血…
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(2)「健診結果の厳格化」が進み、その流れに抗するのは難しくなる
CKD(慢性腎臓病)、CLD(慢性肝臓病)、アイフレイルなど、老化に伴う病気の啓発広告は、早めに病院を受診することを人々に促しています。そして、その動機付けとなるのが健康診断です。健診で気になる数値…
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(1)「老化は病気」とされ「年だから」が通じない時代に
2025年の日本の医療について、いま見えている範囲で予想してみましょう。いくつか大きな流れがありますが、なかでも「老化を病気としてとらえる」という動きが活発になってくるはずです。いままでの常識は「老…