新年明けましておめでとうございます、美容研究家の境貴子です。本年も引き続き、皆様に健康や美容に関する情報をご紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、2012年の第1弾は、目を見れば分かる健康状態の確認方法をご紹介します。目の状態を見て、体のどの部分に不調の原因が潜んでいるかをチェックしてみましょう。
Photo by Lil Larkie.
目の周り
- まぶたのむくみ:肝臓、腎臓機能の不調(水分調整がうまく働いていない、やたらと疲れやすい、足腰がだるい、ノドが渇く、尿の出が悪いなど)。
- クマがある:生活習慣の乱れによる血流不足(喫煙、暴飲暴食、精神的ストレス、過労、夜更かしなど)。
- 目の周りが窪んできている:疲労の蓄積により、体全体の水分が不足している。
- まぶたの裏が白っぽい(下まぶたをめくった部分):体全体の血液量が不足している、貧血気味。
- まぶたに肌色の小さな塊がある(痛みのない脂肪のかたまり):コレステロールの過剰摂取。
- ものもらいができる:体の抵抗力、胃腸機能の低下。
白目の色
白目が黄色い:肝臓、胆嚢の機能の不調(白目や皮膚の黄疸)。
白目が赤い:血行不良(目の疲労、精神的なストレスの高まり)。
その他
- 薄目を開けて寝る:胃腸の不調、全身の筋力が低下している、眼輪筋(目の周りの筋肉)の衰え、貧血などの症状。
- 涙が異常に出る(風に当たると涙が出る):肝臓機能が低下している。
健康な目の状態は、白目に濁りがなく、まぶたにハリがあり、適度な潤いがある状態です。主に血流の滞りが目の不調症状として表れることが多いので、手っ取り早く血行を促進させるには、マッサージがおすすめです。マッサージの方法は以前のコラムでご紹介させていただきましたので、こちらからご確認ください。 血流を良くしたら、目を潤わせることも忘れずに! 涙は殺菌作用のほか、塵や老廃物を洗い流し、目に酸素や栄養を運んでくれる重要な働きをしてくれるので、常に目を潤わせておくだけでも健康状態を保てます。デスクワークの際には、30分に1度くらいは目を休める小休憩をとり、意識的に瞬きをするように心がけましょう。それだけでも、涙の分泌量は増えます。また、ドラッグストアでビタミン入りの点眼薬を購入して、目に栄養を与えてあげるのも効果的です。もし、痛みを伴う不調を感じた場合は、目の疾患の可能性もあるので、すぐに眼科に行ってください。
私の知人の眼光学の先生は「体の不調は目の疲れが主な原因」と言っていました。胎児期に真っ先に形成される器官の一つである脳の一部分が変形し、目が形成されるそうで、このため、目は脳と密接な関係にあり、精神状態を映し出すと言われています。目は心の鏡と言われているように、健康状態だけでなく、精神状態も表れるようです。朝、鏡を見たときにしっかりと目が開き、目力があるようなら、心身ともに元気な証拠でしょう。
体の不調や少し疲れを感じたら、目の状態をチェックしてみてください。ご家族やお友達の目を見て、お互いにチェックし合うのもいいかもしれませんね。
(境貴子)