「明らかに言葉にトゲがある攻撃的な話し方」と「自己主張はしているものの発展的かつ協調的な話し方」に、違いがあると思いますか? と尋ねれば、ほとんどの人が「ある」と答えることでしょう。前者はアグレッシブ、後者はアサーティブな態度です。

ところが、アグレッシブな態度を改めて、もっとアサーティブになってくださいとアドバイスしても、なかなか難しいものです。今回は、発展的かつ協調的に自己主張する、アサーティブな態度になるための心得をお教えしましょう。

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 先日「苦手な人を克服する簡単な方法は思いやりをもつこと」だと学びました。特に、やりにくい人と仕事をしなければならないような時も、嫌なことを我慢するのではなく、思いやりをもつことはできます。アサーティブな態度も同様です。攻撃的・高圧的な態度をとらずにアサーティブでいることはできますし、一緒に働いている人にもその違いは伝わります

Focus」でGuy Farmer氏が、自己主張をしつつも攻撃的にならないようなバランスを取りながら仕事を進めたい時、頭に入れておきたいアサーティブになるための10の心得を書いていました。例えば「常に自分の要求や時期は率直に」、「相手が同じように率直に要求を伝えてきた時もオープンに」、「『物事はこうあるべき』という先入観に囚われすぎないようにする」などです。

この10の心得はかなり素晴らしいものですが、それ以上に、アサーティブになることと無礼なこと、もしくは自分の好みを押し付けることは別だ、ということを覚えておくことが大切です。

アサーティブになるということは、自分の要求や仕事上の必要なことを、率直に相手に伝えるということです。その際に、できるだけ発展的かつ協調的な話し方や提案ができるように、きちんと頭で考えてから発言しましょう

職場に敵を作らずに自分のやりたいことを伝えながら、上手に周囲の人と仕事ができていますか? あなたなりのアサーティブなやり方があれば、コメントでぜひ教えてください。

10 Tips to Be Assertive Rather than Aggressive | Focus

Alan Henry(原文/訳:的野裕子)