一時の不況からは脱しつつあるものの、依然不透明な経済情勢ゆえ、まだまだ厳しい労働市場。「どんな仕事でも、あるだけマシ」という見方もあるかもしれませんが、一日の大半を費やし、人生の貴重な時期を充てるわけですから、仕事選びは慎重に行いたいものです。そこで、意外に見過ごされがちな就職時のチェックポイントについて、採り上げてみたいと思います。

就職や転職を考えるとき、「興味が湧く仕事か?」、「成長性が見込める会社か?(もしくは、一流の会社か? など)」、「給料は十分か?」、「役職は満足いくものか?」などなど、つい職種や会社全体のイメージ、待遇ばかりに気を取られてはいませんか?

 ハーバードビジネススクールを卒業したShiyah Kohさんは、自身の経験から、就職(転職)するときに改めて確認すべきポイントとして、以下の5点を挙げています。

  1. 一緒に働くことになるチームメイトに会ったか?
  2. チームメイトから学べること、吸収できることがあると思ったか?
  3. 上司や会社は、自分の成長に投資してくれそうか?
  4. 一緒に仕事する同僚はいい感じか? 信頼できるか?
  5. 未来の同僚は、価値創出にどれくらい重点を置いているか?

これらのポイントの中には、厳密には確認しようがないものもありますが、要するに、仕事は「会社」や「給与」の問題ではなく、毎日ともに時間を過ごす「人」が大事ということのよう。「どんな人と一緒に働くことになるのか?」をきちんと見極めることは、会社の規模の大小や、会社の成長ステージにかかわらず、自身が毎日充実したキャリア生活を送り、成長していく上で大切な視点といえるでしょう。

もちろん、就職を決断したら、新しい環境に自分から順応しようとすることも必要。ライフハッカーアーカイブ記事「転職後、はじめの3 カ月間にクリアしておきたい8項目」や「社内政治を生き抜く10のルール」などを参考に、自分なりの処世術を身につけ、実践していきましょう。

5 questions to ask before taking a job [Shiyan Koh]

Adam Pash(原文/訳:松岡由希子)