恋人との会話の中で、留意すべき疑問詞があります。それは「なぜ」という疑問詞です。
「なぜ」という疑問詞は、原因や理由を問う質問に使いますが、使い方をひとつ間違えると相手に圧迫感を与え、心の距離が遠ざかる結果となります。身近な恋人にも間違って使うケースもあるので注意が必要です。今回は、恋人との会話例を参考に間違った「なぜ」の使われ方をご紹介します。
【1】「なんで連絡くれなかったの?」
メール返信や電話連絡がなかった場合に展開する疑問文です。もし相手にこのような言葉を言われた場合、圧迫感を感じませんか? そしてまた、もし仮に相手が「ちょっとバタバタしていて、返信できなかった。」と理由を答えたとしても、あなたの心は収まるのでしょうか。この疑問文は、連絡をくれなかった理由を聞こうとして投げかけたものではありません。この質問の本質は、連絡をくれなかったことによる寂しい気持ちをぶつけているのであり、原因や理由を求めていない可能性が高いです。このようなケースでは、「連絡が来なくて寂しい気持ちになった。連絡を貰えると安心するから、次からできる限り連絡貰えると嬉しい。」と素直に自分の感情を伝えましょう。
【2】「なんで片付けないの?」
家が散らかっていた場合に発してしまう疑問文です。これも、片付けられなかった理由を問うものではなく、片付けをしていないという事実を問い詰めたいだけです。原因や理由を求められていない「なぜ」という疑問文は、相手に圧迫感を与え、ストレスを与えてしまいます。このようなケースでは、「どーしたら、片付けできるだろうか?」と方法について考える疑問を投げかけることで、コミュニケーションは円滑となります。気持ちが収まらない場合は、「片付けされてないと、穏やかに過ごすことができないので、イライラしてしまう。」など自分の感情を素直に伝えましょう。
【3】「なんでワガママばかり言うの?」
相手のワガママによりストレスを爆発させてしまったケースです。このように言われた場合、恋人のテンションも下がってしまいます。この疑問文の「なんで」には、ワガママの原因や理由を問うために使われていません。この疑問文の本質は、「ワガママな態度によって、楽しい時間として過ごせない。」という自分の気持ちを伝えるメッセージです。このようなケースでは、「僕は、その態度がワガママだと感じてしまっている。そのように感じてしまうと、デートも楽しく感じることができないよ。」と疑問文ではなく、自分自身の気持ちを肯定文で伝えましょう(細かい言い回しは、皆様のトーク技術にお任せします!)。
みなさんの手厳しい意見をお待ちしております。
(山場ヤスヒロ)
【関連記事】