アスパラの肉巻き

両端からアスパラガスをのぞかせるのが、
おいしさの秘訣です

肉巻きをおいしく、美しく仕上げるコツは、肉を巻いた後にしっかり握ること、そして小麦粉をまぶすことです。焼くときには巻き終わりを下にして、ほどけないようにするのも大事です。

肉の両端から少しアスパラガスが見えるように巻くことには3つの理由があります。1つ目は、アスパラガスにも直接火を入れたいから。両端からも火が通ることで焼き時間が短くなり、肉がやわらかいうちに仕上がります。2つ目は、アスパラガスも焼くためです。アスパラガスが直にフライパンに触れることで、味わいに香ばしさが加わります。3つ目は、盛り姿です。カットして切り口でアスパラガスの緑を見せるだけでなく、そのまま盛っても様になります。

両端を程よく出すためには、肉を斜めに置いてアスパラガスとの角度を調整して巻いていきます。

アスパラガスのような甘みのある野菜にあわせる甘みの調味料は、砂糖よりもみりんがおすすめです。野菜本来の甘みが引き立ちます。

  • ●「斜め巻き」にする
  • ●両端からアスパラガスを出しておく
  • ●焼いた香ばしさを利用する

この3つのポイントを押さえながら、調理していきましょう。それぞれの工程がなぜ必要なのか、理由も解説していきます。

材料・2人分

  • 豚肩ロース肉(薄切り)…6枚(150g)
  • グリーンアスパラガス…6本
  • 小麦粉…大さじ1
  • サラダ油…小さじ2
  • 〈A〉調味料
    • マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん…大さじ2
    • キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ…大さじ1

つくり方

1. アスパラガスの下準備をする

アスパラガスが太いときは、手で簡単に折れる部分を探して折り、硬い部分を除く。包丁で切り口を薄く切り落とし、下から1/4~1/2の堅い皮の部分はピーラーで削り、長さを半分に切る。〈A〉の調味料は混ぜ合わせておく。

太さや硬さに合わせて下準備を

アスパラガスは時季や産地によって太さがかなり変わります。太いものは根元近くを手でしならせるとパキッと折れるところがあるので、硬い部分と食べやすい部分の境目を探って折ります。ピーラーで皮をむく理由は火の通りを良くするためです。食べたときの筋っぽさもなくなります。

2. 巻いて、小麦粉をまぶす

豚肉は斜めに置き、アスパラガス1本分をのせる。肉の両端からアスパラガスが少し出るように、手前から巻き、ギュッと押さえる。小麦粉を全体にまぶす。

両端からアスパラガスをのぞかせておきましょう

アスパラガスの太さによって1本分(2つ)~1本半分(3つ)を1組にして巻きます。肉を斜めに置いて、アスパラガスの左端を少し出したところから巻きはじめ、右端も少し出るようにして巻き終えます。小麦粉は肉全体にのみまぶし、アスパラガスにはつけません。小麦粉をつけることで肉への熱のあたりがやわらかくなるうえ、調味料が絡みやすくなります。

3. 焼く

フライパンに油を中火で熱し、肉の巻き終わりを下にして並べる。触らずに2~3分焼いて焼き色がついたら、上下を返してさらに2分焼く。

縁に並べて焼くのにも理由があります

必ず肉の巻き終わりを下にして焼き始めます。フライパンの縁に沿って並べることで、返しやすいうえ、縁の部分からも熱が入ります。飛び出ているアスパラガスがフライパンの縁に触れて焼けた香ばしさも大事な味の要素です。焼き色がついたら上下を返します。アスパラガスが含んでいる水分で、焼き色がついても肉が硬くなりません。

4. 調味料を絡める

中央に〈A〉の調味料を入れて煮立てる。全体に味を絡める。

ひと煮立ちさせてから絡めます

しょうゆの香ばしさを引き出したいので、フライパンに直に触れるよう調味料を注ぎます。フライパンが熱すぎるとはねることがあるので、一度火を止めてからでも構いません。みりんのアルコール分を飛ばすために調味料をひと煮立ちさせてから、肉と絡めます。調味料の水分が少し残るくらいが目安です。盛りつけ用にたれは少し残しておきましょう。

(1人分熱量289kcal/塩分1.3g/調理時間約15分)

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ヘルシーポイント

肉を脂身の少ない豚もも肉や、鶏のささみに替えるとグッとカロリーを抑えられます。鶏のささ身の場合は包丁を入れて薄く広げて使います。

料理/小田真規子 撮影/高杉 純 文/峯田亜季 デザイン・コーディング/高橋裕子・長瀬佳奈江(Concent, Inc.)編集担当/杉森一広 市川真規(キッコーマン)
※商品情報は本ページ公開時のものです。公開後にリニューアル、販売終了等になることがありますので詳しくは当社サイトの商品情報をご確認ください。
公開:2023年4月28日