焼きうどん

いつもの食材で、
いつもと違うおいしさです

手軽につくれる焼きうどんにも、じつは、グッとおいしくなる秘訣があります。最大のコツはベタつかせないことです。お好み焼き屋さんの鉄板でつくる焼きそばをイメージしながら「蒸し炒め」にすることで、肉の香ばしさ、キャベツのシャキシャキ感、野菜の甘みを存分に楽しめる一皿が出来上がります。

豚バラ肉には、出てきた脂がうどん全体に行き渡ることで、べたつきを抑える役割もあります。脂が多めのものを選びましょう。はじめに肉をフライパンに敷き、具材を順に重ねて蒸すのがポイントです。こうすると肉は下面がカリッと、上面がやわらかくなり、キャベツは食感よく甘く蒸し上がります。うどんは冷凍うどんを使います。凍ったまま野菜の上にのせ、解凍と調理を同時にしていきます。炒め方も重要です。うどんの粘りを出さないよう、混ぜ合わせるのではなく上下を返すように炒め、水分を飛ばしていきましょう。

味の決め手は、最後に入れるしょうゆ。フライパンに直接触れさせることでジュワッと香ばしい味わいが広がり、これが味のベースになります。ごま油の香り、豚肉の旨み、キャベツの甘み、焦がししょうゆの風味、仕上げにふりかけるかつおぶし。ちょっとした気配りで、いつもの食材の魅力が最大限に引き出され、とてもおいしい焼きうどんになります。

  • ●肉を下に敷いて野菜を重ねる
  • ●上下を返すように炒める
  • ●ジュワッと焦がししょうゆで味のベースをつくる

この3つのポイントを押さえながら、調理していきましょう。それぞれの工程がなぜ必要なのか、理由も解説していきます。

材料・2人分

  • 冷凍うどん…2玉
  • ごま油…大さじ1
  • 豚バラ肉(薄切り)…100g
  • 塩…少々
  • キャベツ…150g
  • にんじん…30g
  • 玉ねぎ…1/4個(50g)
  • キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ…大さじ1~2
  • かつおぶし…1袋

つくり方

1. 具材を切る

キャベツは30分前から水揚げし、幅2cm、長さ5cmの短冊に切る。にんじんは太めの千切り、玉ねぎは幅5mm、豚バラ肉は幅4cmに切る。

水揚げしてキャベツのシャキシャキ食感を高めます

キャベツは使う30分前から、花を生けるように水揚げして葉をパリッとさせます。芯は取らずに半分にし、重ねて切っていきます。短冊に切るのはうどんとの絡みをよくするためです。にんじんは皮をむき、長さが取れるよう斜めに切ってからせん切りにします(なます切り)。玉ねぎは繊維に沿った方向に切ると、うどんに絡みやすくなります。

2. 重ねる

フライパンにごま油を軽く熱し、豚バラ肉を広げて、塩をふる。にんじん、玉ねぎ、キャベツ、うどんを順に重ねる。

野菜の重みで肉が縮まず香ばしく焼けます

豚バラ肉は脂を出したいので、重ならないようていねいに1枚ずつ広げて置き、火の通りにくい野菜から順にのせていきます。野菜の重みで肉の焼き縮みも防げます。うどんは凍ったままのせて大丈夫です。乾麺の場合はゆでてからのせましょう。

3. 蒸して炒める

ふたをして、中火で7~8分蒸す。ふたをとってうどんをほぐしたら上下を返し、1~2分炒める。

粘りが出ないように上下を返します

ふたをしたら、そのまま触らず、うどんや野菜から出る水分で蒸し焼きにします。ほぐれたうどんの上下を返すように全体を炒めます。野菜から出た旨みをうどんに絡めるイメージで、粘りが出ないように、水分を飛ばしていきましょう。豚肉の脂が全体に行き渡ってつやが出るくらいが目安です。

4. しょうゆを加える

フライパンの中央をあける。火を強めて、しょうゆを加える。全体を絡めるように炒める。器に盛りつけて、かつおぶしをふる。

ジュワッと焦がししょうゆで仕上げます

調味はシンプルにしょうゆだけで、具の味わいをまとめます。中央をあけて熱々のフライパンにしょうゆを触れさせることで、香ばしさを引き出します。混ぜるのではなく絡めるように炒め、水分を飛ばしましょう。

(1人分熱量555kcal/塩分3.4g/調理時間約20分)※調理時間にキャベツを水揚げしておく時間は含まず。

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ヘルシーポイント

うどんを1玉に減らし、代わりにしめじやまいたけなどのきのこをたっぷり加えれば、カロリーを減らしながら食物繊維も補えます。

料理/小田真規子 撮影/高杉 純 文/峯田亜季 デザイン・コーディング/高橋裕子・長瀬佳奈江(Concent, Inc.)編集担当/杉森一広 市川真規(キッコーマン)
※商品情報は本ページ公開時のものです。公開後にリニューアル、販売終了等になることがありますので詳しくは当社サイトの商品情報をご確認ください。
公開:2023年4月28日