1970年生まれ、37歳。神奈川県出身。プロ棋士(フリークラス)
小学5年生で将棋に熱中し、小学6年生でプロ棋士を志す。以降、将棋の研鑽に励み、中学2年で全国中学生選抜将棋選手権大会で優勝。安恵照剛七段門下に入り、日本将棋連盟のプロ棋士育成機関・新進棋士奨励会試験に合格。プロ棋士の道へ踏み出すが、26歳までに四段に上がれず、奨励会を強制退会。以降はプロ棋士の夢はあきらめ、大学入学、一般企業へ入社。将棋はアマチュアとして続け、2つの日本一のタイトルを奪取。対プロの勝率も驚異的な数字を記録。最強のサラリーマン棋士としてその名を将棋界に轟かせる。
2004年、周囲のすすめもあり、再びプロ入りを決意。元棋士仲間、マスコミ関係者が一丸となって瀬川氏のプロ入りをバックアップ。2005年、世論と将棋連盟を動かし、不可能と思われていたプロ入り編入試験を実現。6番勝負で3勝を挙げ、61年ぶり、戦後初の奨励会を通過していないプロ棋士となった。
2006年、NECとスポンサー契約を結ぶ。企業と棋士個人のスポンサー契約は将棋界初。
現在、フリークラスのプロ棋士として活躍中。また、執筆、講演、各種将棋イベントへの参加など、将棋の普及にも尽力している。
【関係リンク】
■瀬川氏ブログ 「瀬川晶司のシャララ日記」
■日本将棋連盟
■主な戦績
1984年 全国中学生選抜将棋選手権大会優勝
新進棋士奨励会に6級で入会
1989年 初段に入品
1992年 三段リーグ入り
1996年 年齢制限により奨励会退会
1999年 第53回全日本アマチュア名人戦優勝
2000年 第9期銀河戦で対プロ7連勝
2002年 第19期全国アマチュア王将位大会で優勝
第12期銀河戦で対プロ3連勝
2004年 第12期銀河戦でA級棋士の久保八段に勝利
第13期銀河戦で対プロ6連勝
2005年 将棋連盟にプロ入りの嘆願書を提出
戦後初のプロ編入試験実施が決定
・プロ編入試験六番勝負第1局 佐藤天彦三段に敗北●
・プロ編入試験六番勝負第2局 神吉宏充六段に勝利○
・プロ編入試験六番勝負第3局 久保利明八段に敗北●
・プロ編入試験六番勝負第4局 中井広恵女流六段に勝利○
・プロ編入試験六番勝負第5局 高野秀行五段に勝利○
3勝を挙げ、試験に合格。プロ(フリークラス)4段に編入
第33回 東京将棋記者会賞
2006年 NECと1年間の所属契約を締結。所属契約はプロ棋士初
2007年度戦績 6勝5敗
通算 22勝19敗
(9月30日現在)
■関連書籍
『棋士 瀬川晶司—61年ぶりのプロ棋士編入試験に合格した男』日本将棋連盟
『瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか』(古田 靖/河出書房新社)
『奇跡の一手—サラリーマン・瀬川晶司が将棋界に架けた夢の橋』(上地 隆蔵/毎日コミュニケーションズ)
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