失敗したのは、あまりにも北朝鮮のネットワークが孤立してたからだとか…。
なんと、アメリカが北朝鮮の核関連システムをコンピュータウイルスで攻撃しようとしていたことがわかりました。しかし、北朝鮮のシステムを感染させるために十分な情報が手に入らなかったため、失敗に終わったそうです。
アメリカは2009年にも、イランの核施設を「スタックスネット」というウイルスで攻撃して、ウラン濃縮用遠心分離機を稼働不能にしたという実績あり。もし今回の攻撃が計画通りに進んでいたら、北朝鮮はイランに次ぐ被害者になっていたことだろうとロイターは報じています。
アメリカ諜報機関からの情報によると、スタックスネットの開発者はハングル語設定のマシンに到達した際に起動するウイルスを作り出していた。
しかし別の情報ソースである元諜報機関高官によると、アメリカは平壌の核兵器プログラムのコアとなる装置に到達できなかったとのこと。
振り返れば5年前、米Gizmodoは「スタックスネットのようなウイルスが北朝鮮をけん制するために使われるかも…」という可能性を指摘していました。イランと北朝鮮のウラン濃縮用遠心分離機は似ているので、スタックスネットを少し改良すれば、北朝鮮の核施設に大打撃を与えられるかもしれないからです。しかし前述の通り、そううまくはいかなかったようです。
ここのところ、アメリカと北朝鮮はオンライン上で激しい戦いを繰り広げています。FBIは先日のソニー・ピクチャーズへの攻撃は北朝鮮の仕業だと非難しているし、オバマ大統領が報復を約束した後に、北朝鮮のインターネットがダウンするなんてこともありました。アメリカがこの北朝鮮のインターネット障害に関与していたかどうかは明らかになっていませんが、今回のニュースを見るとなんともあやしい…。お互いの国の腹ならぬ、セキュリティホールの探りあいをしているような気がしてなりません。
source: Reuters
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Kate Knibbs - Gizmodo US[原文]
(conejo)