広がり続けるハッキングの影響。
ソニー・ピクチャーズが今月上映を予定していた、北朝鮮を題材にしたコメディ映画「ザ・インタビュー」が、ハッカーからの脅しによって公開中止となりました。これをうけて、いくつかの映画館では、代わりに「チームアメリカ/ワールドポリス」をリヴァイヴァル上映することにしていました。
「チームアメリカ」はアメリカ本国で2004年に公開されたブラックコメディ。国際警察「チームアメリカ」が、北朝鮮の金正日が大量破壊兵器をテロリストに売ろうとしている情報をキャッチして…というストーリー。何かに似ていると思ったら、上映中止に追い込まれた「ザ・インタビュー」ですね。これを代わりに公開しようとした映画館もユーモアがあると言いますか、ガッツがあると言いますか…。しかし、「チームアメリカ」も上映中止となってしまいました。
Due to to circumstances beyond our control, the TEAM AMERICA 12/27 screening has been cancelled. We apologize & will provide refunds today.
— Alamo Drafthouse DFW (@AlamoDFW) December 18, 2014
Please note: Our Late Shift screening of Team America: World Police has been canceled by Paramount Pictures. pic.twitter.com/TlPVzIeICW
— Capitol Theatre (@CapitolW65th) December 18, 2014
Breaking Plaza news : Team America World Police pulled from all theatres as per Paramount Pictures .
— Plaza Atlanta (@PlazaAtlanta) December 18, 2014
上映を予定していた複数の映画館がツイッターにて発表しています。中止理由は、配給元であるパラマウントより要請があったため。パラマウントとしては、過去の映画がリヴァイヴァル上映されることで、ハッカーの矛先がこちらに向うのを警戒したのでしょうか。ソニー・ピクチャーズのハッキング被害は非常最大規模と言われており、恐れるのも無理はないのですが。どこまで波紋が広がるのでしょう…。
Eric Limer - Gizmodo US[原文]
(そうこ)
● newソニーハックは北朝鮮のサイバー攻撃と米当局断定。えらいこっちゃ…
● new北朝鮮パロディー映画「ザ・インタビュー」、ソニーが公開中止を発表
● new映画「ザ・インタビュー」プレミア上映すると「9・11」級の攻撃を起こすと脅迫メール
● ソニー・ピクチャーズが盗まれたデータの流出サイトをDDoSで反撃(追記あり)
● ハッカーが出したソニーへの要求は、映画「ザ・インタビュー」の公開中止
● ソニー・ピクチャーズハッキング事件。流出したのは元従業員の個人情報、俳優の電話番号…
● ハッキングに関するソニーの内部メモが公開「前例のない、比類なき犯罪」
● ソニー・ピクチャーズへのハッキング元はバンコクの5つ星ホテル
● ソニー・ピクチャーズのハッキング、思わぬ方向へ。社員やその家族に脅しも
● ソニーはパスワード数千個を「パスワード」というフォルダに保管していた