こちら、アーティストのケイレブ・ラーセンさん作による『欺瞞と虐殺のための道具』は、名前ほどおそろしいシロモノではありません。
ただ、アテにならない存在だってことは間違いなさそうです。この作品は、内蔵のイーサネット・ジャックを通じてeBayに接続し、この作品自体を自動で出品し続けるのです。
また、この作品は、一度落札された後も、同じ持ち主のところにずっととどまることはありません。10分に1回サーバーをチェックし、自分がeBayに出品されているかどうかを確認しています。で、もし出品されていないことがわかった場合、新規にオークションを開始し、自分を売りに出してしまうのです。
念のため言うと、この作品は単にコンセプトだけがあるのではなくて、現在も実際にeBayに出品され、次々に新たな持ち主に落札されているのです。現状どうなっているかは、こちらで見ることができます。
この記事執筆現在の価格は4250ドル(約38万円)。こんな調子で2008年から、出品されては落札されて、の繰り返しです。
この「道具」は、独占欲の強い人には向いていないようですね。なにしろ、自分から勝手に売られていってしまうのですから。
[Caleb Larsen via Make]
Kyle VanHemert(原文/miho)