ぐらぐらダンスで世界中を旅する動画で、YouTube歴代最高クラスの視聴数1700万ビューの記録更新中のマット・ハーディン君が、今年の動画で初めて、撮影に失敗していたみたいですよ。
場所は放物線に飛んで重力軽減状態を生む飛行機の機内です。いよいよそんな秘境しかなくなったんでしょう。マット君は観光客向けにこれをやってくれるZero G社から嘔吐彗星(Vomit Comet)の搭乗チケットを$3500で購入しました。
ところがいざ上空に行って軽減重力状態でぐらぐらダンス撮ってもらおうとしたら…できない。15回も放射状に飛んで各30秒ずつ軽減重力にしてもらってトライしたんですが、やっぱりダメ。結局あきらめたそうです。使ったカメラは買ったばかりのソニーHDR-SR1。どうして?
後で何度もソニーと電話でやり取りの末、やっとマット君が気付いたのは、原因はカメラマンでもカメラでもなく、ぜんぶ無重力(厳密には軽減重力)のせいだったということ。
軽減重力では実は物体が地球に向かって落下してますよね。今のハードドライブはみなそうですけど、SR1のHDにも「落下衝撃保護機能」がついてます。―これが何度も何度も律儀に作動し、そのせいでせっかくの高価なカメラも使えなくなった、というわけです。いやー、知らなかったー。
しょうがないんで結局また1枚チケットを買い直して、別のカメラ(今度はHDではなくフラッシュドライブ内蔵のもの)を買って撮り直したら今度はオッケーだった。「ものすごく高くついたショット」(マット君)は以下動画の3:50に出てくるシーンです。
YouTubeのサイトにジャンプすると全部HDでご覧になれます。是非そちらで見てね!
つまりアレですね、NASAの宇宙飛行士や探査機って、地球の軌道上や他の太陽系でも問題なく使えるHDカメラを持ってるってことですね。「ノン・フラッシュのカメラの機材は自宅に置いていきましょう」―宇宙旅行を目指す富豪にとっては耳寄りな宇宙の歩き方でした。
Jack Loftus(原文/satomi)
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