システム管理者、サンフランシスコ市ネットワークをハック、パスワードを書き換える

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    システム管理者、サンフランシスコ市ネットワークをハック、パスワードを書き換える

    幼稚なのか未来的で高度なのかよくわからない事件です。

    Terry Childsはピッツバーグに住む43才のネットワーク管理者。彼は今、数百万ドルするといわれているサンフランシスコ市の新しいネットワークをハックし渦中の人となっています。

    彼はサンフランシスコのコンピュータネットワークを管理する仕事をしていたのですが、職務怠慢だったため、上司は彼を解雇しようとしたそうです。彼はそのことに気づいた瞬間、サンフランシスコの新しいファイバーWAN(ワイドエリアネットワーク)をハック。

    なんとそこには公式なメールの記録、職員の給料の記録、法的処罰の記録、受刑者の記録、などがはいっていたので大変。Childsはいまだに自分でシステムに設定したパスワードを関係者に教えることを拒否。彼は逮捕され500万ドルの保釈金を払うよう要求されているのだとか。

    彼は現在刑務所にいますが、それでも第三者にパスワードを売って機密情報を破壊することが可能です。現在システムは通常通り動いてはいるものの、管理者パスワードがわからないため、システムにアクセスできない状況が続いています。

    Childsがこんなことをした背景になにがあるのかはまだ明らかになっていません。まあ仕事上でフラストレーションが溜まっていたのでしょうが、でも彼の年収は1500万円にもなっていて待遇には特に問題なさそうだったのに、なぜわざわざ職務怠慢のような行為をし、その上解雇されそうになったらこんな犯罪を犯してしまうのは、どうしても理由がよくわかりません。システムのパスワードを人質にとるというのも、長期的にみてメリットがあることだとは思えないんですけどね。

    SFGate

    Sean Fallon(MAKI/いちる)

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