夜光塗料の名を広めたMPK社が、このほど輝くミクロ分子「Litrospheres」を開発しました。
35セントの格安で厚さ8分の1インチのプラスティック(8 1/2 ×11インチ)を12年間、ピカピカ光らせ続けることができる新素材です。毒性ゼロ。
米空軍研究所が開発中の「充電不要な30年電池」がこの秋話題になりましたけど(米版記事)、この12年蛍光素材もあれと同じ、放射性ガスを使ったβ放射(betavoltaic)技術で実現しました。
放射性ガスと言っても幸い電子の「微量な」排出を伴う程度。ミクロ球体のガラスやポリマーの壁は通れないので、理論上は脳に障害を起こす懸念はないとのこと。
Litrospheresは注入して型に固めたり塗料に加えて使えます。高温・低温にも影響されず、最大5000ポンドの圧力に耐え、光の強度は20ワットの白熱電球並み。ほぼ全カラー揃ってます。
実用化となると、やっぱ安全灯かな? ナイトクラブのアパレル&アクセにもいけそう。12年クラブ通いというのもなんですけど。…あ、そうそう、気になる空軍の「30年電池」の方は「万事順調にいけば2、3年で店頭に並ぶ」(米版)とかいう話です。
[Wiki via Treehugger]
SEAN FALLON(原文/訳:satomi)
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