281本のダンボール製のチューブで作った仮設橋です。南仏の河に忽然と姿を現しました。
うれしそうに橋に立つのは、これをデザインした建築家の坂茂(バン・シゲル)さん。巨大な紙の建造物で知られる氏ですけど、こうして日本の方のご活躍を仏現地の報道から米メディア経由でお伝えするのはナカナカ晴れがましいものです。
橋は重量7.5メートルトン。一度に最大20人まで乗れますよ? そしてこのダンボールの橋からたった半マイル先には、国連が世界遺産に指定するローマ時代からの古い古い石橋「Pont du Gard」が架かっています。素敵ですね。ダンボール橋の驚くべき詳細と写真は「続きを読む」でどうぞ。
各チューブは直径11.5センチ、厚さ11.9ミリ。ステップは再生紙とプラスティックで作り、土台には砂を詰めた木箱を使いました。
ダンボールの両端を川の真ん中にある砂の小島で繋ぐストラクチャーは、1.5メートルトンの水風船を転がして強度をテストしたそうですよ?
「ローマの石橋と紙の橋を比べるのは、とても興味深いもの」(日>仏>英>日の四重訳かもしれません。汗)、被災者用の緊急仮設建築で一躍有名になった坂さんは海外メディアにこう語っています。「紙だって作りようによっては長もちする強い素材になれるんです。偏見は捨てなくてはなりませんね」
フランス人24人と日本の建築学科の学生3人が約1ヶ月がかりで仕上げた苦心作は、雨季で河の水かさが増すまで30日から6週間の予定で一般公開となります。
-ADDY DUGDALE (原文/翻訳:satomi) [France24 via Boing Boing]
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