地球から最も遠くへ、
かつてない大きさの主鏡を積んで飛び立つ、
「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST=James Webb Space Telescope)」です。
「ハッブル望遠鏡の後継」としてNASAが開発し、先週スミソニアン宇宙科学博物館でその全容が公開されました。
こ~れはもう、インペリアル・スター・デストロイヤー顔負けのスケール!
長さ24m、高さ12m。17歳の現役ハッブルの3倍もありますよ?
こんな大きいの、どう宇宙に打ち上げるんでしょう…
答えはORIGAMIです。そうです、この次世代宇宙望遠鏡JWSTは断熱材から口径6.5mの六角鏡まですべて折り畳んで飛び立ち、地球から150万kmの彼方でパタパタ開くんです。イメージ動画はギャラリーと一緒に「続きを読む」にあげておきましょう。
主鏡のセグメント、超軽量ベリリウム・オプティクス、どんな微弱な信号も逃さない探知機まで、最新鋭のパーツが開いていく様は圧巻ですねー。次世代望遠鏡JWSTは近赤外線カメラ、近赤外線分光写真機、中赤外線観測装置、チューナブル・フィルターイメージャー搭載。NASAでは「地球のような生命体を育む太陽系の形成についても手がかりを得られれば」と期待をかけています。
総工費45億ドルかけるならUSBポートのひとつぐらいあっていいようなもんですけど…。打ち上げは2013年6月(予定)。「我々はどこから来たのか」「どこへ行くのか」-哲学の根源的な問いにもひとつの答えが見出だせる…?
Jesus Diaz (原文/翻訳:satomi)
James Webb Space Telescope [NASA via BBC News]
【関連記事】 リアルロケットガール、打ち上げ成功!?
【関連記事】 IT長者のロケット「Falcon 1」が打ち上げに95%成功(動画)
【関連記事】 火星旅行用ロケットエンジン、黙々と開発中