日本大学アメリカンフットボール部の選手が悪質なタックルで関西学院大学の選手に怪我を負わせた問題で、タックルをした日大選手が22日に記者会見し、「監督、コーチからの指示があった」と明言した。提出された陳述書には、「何としてでも試合に出たい」という選手の心情につけ込み、監督、コーチが20歳のエリート選手を卑劣なプレーに追い込んで行く様が克明に綴られている。
実は、これとそっくりな心理的構図が見られるものがある。7年以上にわたって続けられた東芝の「粉飾決算事件」だ。「(事業部を)売却するぞ」という社長の脅しに屈して、エリートサラリーマンたちは、ついに一線を越えた。
しかし、「日大アメフト事件」と異なるのは、選手は自ら過ちを認めたが、粉飾に手を染めた大人たちは、何事もなかったかのように事件をやり過ごそうとしていることだ。
この2つの事件の構図が酷似していることを理解しやすいよう、当事者たちのコメントを並べてみよう。
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