ウクライナ情勢は、予想を大きく上回る速度で展開した。首都キエフ中心部を占拠したデモ隊と治安部隊との衝突で多数の犠牲者が出たのが2月18日から20日にかけてである。その翌日には野党勢力が実権を握り、大統領のビクトル・ヤヌコビッチは逃亡。22日には獄中にあった野党指導者ユリア・ティモシェンコが釈放されてキエフに戻り、群衆に迎えられた。ヤヌコビッチは自らの支持者からも見捨てられ、失脚が確実だ。群衆が求めた「革命」の勝敗は決したかに見える。
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