REVIEW(09/12/17)
IE6/7/8でWebサイトの見栄えを見比べ「Microsoft Expression Web SuperPreview」
HTML上の要素を選択してピクセル単位で位置の違いを確認可能
「Microsoft Expression Web SuperPreview for Windows Internet Explorer」は、IE6/7/8でのWebサイトにおける見栄えの違いを比較・検証できるマイクロソフト製ソフト。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、同社のダウンロードセンターからダウンロードできる。
本ソフトは、Webオーサリングツール「Microsoft Expression Web」に同梱されているWebページ表示の互換性チェックツール「SuperPreview」の機能限定版。フル機能版に比べると「Firefox」での表示チェック機能が省かれており、IEのみの対応となっているが、1つのPCで本来共存できないIE6/7/8でのWebページ表示を手軽に一括確認できるのはうれしい。まだ古いバージョンのIEを利用しているユーザーは多いので、Webサイト開発者には必須のソフトと言えるだろう。
初期状態では画面全体が縦に2分割されており、それぞれの側にIE6またはIE8のレンダリングエンジンを割り当てることが可能。IE7での表示はIE8の互換モードを利用する仕組みになっており、“Internet Explorer 7→8”という項目を選択することになる。そのほか、比較対象として画像を利用することも可能。一般的なBMP/JPEG/GIF/PNG形式のほか、「Adobe Photoshop」のPSD形式にも対応している。
利用するにはまず、“Location”バーへ対象となるWebページのURLを入力しよう。すると、2つのペインへ指定したレンダリングエンジンでWebページが描画される。2つのペインはスクロールバーや拡大率が連動しており、常に同じ領域を表示できる仕組み。
Webページの表示領域は、初期状態では1,024×768のサイズが指定されているが、画面右下から自由に変更することが可能。Webブラウザーの画面サイズはユーザーによってさまざまなので、なるべくいろいろなサイズでテストを行いたい。
Webページのレンダリングを比較する際には、Webページの要素を指定して、その位置や大きさを数値で表示することが可能。そのほか、表示位置やサイズを比較するためのツールとして、ルーラーの表示、Webページ全体を右下へサムネイル表示、ルーラー上の任意の位置を指定して縦横に補助線(ガイド)を引くといった機能も搭載している。
さらに、画面の分割は縦2分割だけでなく、横2分割にすることも可能。また、1つ目の画面だけを表示するモードや、2画面を重ねるモードなども用意されている。とくに重ね表示するモードは、複数個所の描画の違いを簡単に把握できて便利。状況に応じて使い分けたい。
なお、PSD形式の画像を利用する場合はDirectXが必要。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.0.1776.0(09/09/02)