宇宙食で宇宙旅行気分はいかが?
価格は500円と600円。見た目もかなりおいしそう
最近の宇宙食って、スゴイらしいよ――そんなウワサを聞き、丸の内オアゾにあるJAXA i(宇宙航空研究開発機構 情報センター)のショールームに行ってきた。

ショールームには宇宙服のレプリカ(とはいえ、表面の生地は本物)やJAXAが取り組んでいる様々な研究や活動の現状などが展示してあるが、宇宙食(フリーズドライ製法で作った簡易的なもの)をはじめ、NASAキーホルダーなど宇宙グッズの販売も行っているのだ(土・日・祝祭日のみ)。


ショーケースにズラリと並んだ宇宙食は計12種類。バニラアイスクリームやフルーツミックスなどは想像の範囲だが、キムチ、たこやき、大学いもなど、「これも宇宙食?!」とビックリするものまで様々。これだけあれば、宇宙の食生活もかなり充実したものになりそうだ。

でも実際、宇宙飛行士たちは宇宙でこのようなものを食べているのだろうか? JAXA iの高橋さんに聞いてみると、
「これは宇宙食にも用いられているフリーズドライ製法で作ったものですが、実際に宇宙飛行士たちが持っていくものと同一ではありません」
どうやら、フリーズドライ食品=宇宙食ということではなさそうだ(現在の宇宙食にもフリーズドライ製法は用いられているが、宇宙で食べるときには、お湯や水で戻してから食べられるような加工が施されているという)。

「本当に宇宙で食べているもの、という意味では、最近ではレトルトのカレーなどが食べられていますよ。密閉されていて保存もきくので、宇宙で食べるのにも向いているんです」
スーパーで売られているレトルトカレーがリアルな宇宙食だったとは、意外。カレーのように粘性のあるものは周囲に飛び散らないため、宇宙でも食べられるらしい。

とはいえ、やはりレトルトカレーよりフリーズドライされたもののほうが、宇宙食っぽい感じがする。
「そうですね。雰囲気を楽しんでほしいですね」
ここで取り扱っている商品は株式会社ビー・シー・シーという日本の会社で作られているもの。ほかに全国の科学館などでも販売しているが、ここまで種類が揃っているところは珍しいそう(ただし品切れの場合もある)。

最近の新商品はロールケーキミックス、ストロベリーショートケーキ、チョコレートケーキの3種。
また人気の味はたこやき、エビグラタン、キムチなど。私もチョコレートケーキとエビグラタンを購入して食べてみたところ想像以上においしいし、口のなかでとろける食感もおもしろい。

JAXA iのショールームは展示もおもしろく、子どもから大人まで楽しめる。丸の内に行ったらぜひ足を運びたいスポットだ。おみやげはもちろん宇宙食で!
(古屋江美子)
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