『ナイナイのお見合い大作戦!』はナインティナインが司会、『ねるとん紅鯨団』はとんねるず司会であり、「ねるとん」の由来はとんねるずの名前を逆さに読んだもの。
一般人も石橋貴明にいじられた『ねるとん紅鯨団』
『ナイナイのお見合い大作戦!』は、若い人の人口が少なく花嫁探し、出会いが少ない市町村の男性が結婚相手を探すのが目的の「本気度が強めの婚活」で、町起こし的要素が強い。市町村単位で応募ができること、独身男性が20人以上募れることを条件にお見合いの開催地を公募している。
「現在結婚していない人なら誰でも応募できる」ため、年齢層も幅広く、子連れや結婚経験がある人の参加も多い。番組ロケは佐藤B作や加藤紀子など世話人がレポーター兼進行役として同行し、スタジオではナインティナインがゲストと共にVTRを見ながらコメントをする。
一方、『ねるとん紅鯨団』は、「彼氏彼女が欲しい」というような若い人が多い気軽な合コン感覚。石橋貴明、木梨憲武は、交代でロケに同行し、スタジオでゲストとVTRを見ながらトークをするが、特に一般視聴者が石橋に面白おかしくいじられるのが名物。視聴率も高く、思えばとんねるずが一番面白かった時代かもしれない。
「ツーショット」や「いない歴」という言葉は『ねるとん紅鯨団』から
『ナイナイのお見合い大作戦!』の全員と1人1分間ずつ会話ができる「お見合い回転寿司」は、スピード感を求める現代ならでは。また女性が気に入った男性の家を訪問し家族も巻き込んでの「お宅訪問」は「婚活」という目的だからこそ。
細かい違いはあるものの、自己紹介、ツーショットタイム、告白タイムという流れは『ねるとん紅鯨団』とほぼ同じで、告白タイムでは意中の相手にライバルが告白しに行くと「ちょっと待ったコール」をかけるのも同じだ。
「ちょっと待ったコール」をはじめ、『ねるとん紅鯨団』は数々の流行語を生んだ。「彼氏・彼女いない歴○年」、2人きりになることを「ツーショット」、告白タイムでカップルになると思われていた2人が結ばれない、またはその反対の「大どんでんがえし」など。
それにしても、美男や美女に注目が集まり告白が集中すること、シャイで彼女と付き合ったことがない性格がよさそうな素朴な男子(男性)をハラハラ心配しながら視聴者がつい応援してしまう部分は変わらない。これは1999年にスタートした『あいのり』(フジテレビ系)も似ている。時代は変わっても、恋愛に対する思いはベーシックで不変な部分があるように思える。
(佐藤ジェニー)
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