最近、映画・ドラマ好きから熱視線を集めているのが、2023年9月(TikTok)、12月(Instagram)より突如始まった「RIN FILMs(@rin_films)」だ。映画好き外国人モデルのRinさんが映画やドラマを紹介するSNSアカウントで、『レクイエム・フォー・ドリーム』や『アメリカン・ヒストリーX』といった社会派映画から、『WAVES/ウェイブス』や『グアバ・アイランド』といった音楽映画、『デューン 砂の惑星PART2』や『哀れなる者たち』といった話題作まで、セレクトのセンスが抜群。
最近は、海外の方に街頭取材を行ない、「過大評価されすぎな映画」や「新作映画への率直な評価」について問う、攻めた切り口の動画も投稿している。今回は、そんなRinさんにインタビューを決行。Rinさんは一体何者なのか、またコンテンツの制作背景について紐解いていく。さらに、動画編集ソフト「Filmora」を使用し特別に動画も制作してもらい、その使用感についても伺った。
Filmoraとは
初心者・中級者向けの動画編集ソフト。多彩なテンプレートと膨大なエフェクト素材を持っており、直感的に操作が可能。たくさんのAI機能を搭載しており、動画編集初心者でも簡単に利用できる。マルチデバイス(スマホ、PCなど)に対応しているのも特長。
X:https://twitter.com/Wondershare_jp
Youtube:https://www.youtube.com/user/WondershareJP
Instagram:https://www.instagram.com/filmora_japan/
Filmora公式サイト
―まず、Rinさんの来歴について教えてください。
ベトナム出身で、カナダ留学を経て、2022年頃に日本に来日しました。現在は、学生としてモデルをしています。
「RIN FILMs」は、映画好きの仲間と一緒に2023年半ばから始めたプロジェクトです。それまでは、友達と遊んでいる動画を編集してYouTubeで共有するのをやったことがある程度で、動画撮影・編集は初心者でした。最初はiPhoneで撮影していましたが、ちゃんとカメラも買って、画質も良くしていって。編集も、他の上手な人たちを参考に色々と試してみて、日に日に良くなっていったと思います。
―「RIN FILMs」のアイディアやコンセプトはどのように生み出していくのですか。最近は「外国人の方に聞くシリーズ」も始まりましたよね。
基本的にはひたすら映画を観ていき、良いなと思った作品を紹介しています。その時ホットなブロックバスター映画や、反響を得やすいホラー要素強めな映画もピックアップしますが、ユーザーの方に喜んでもらえるように、人々が日常的に共感できるようなストーリーのある作品を選びたいと思っています。
映画鑑賞の頻度などによってコンテンツの本数が左右されてしまう中、その打開策として始めたのが「外国人の方に聞くシリーズ」です。英語で喋っているのが「RIN FILMs」の強みの一つだと思っていて、外国人の方にインタビューを始めてみたら、けっこう反響を得られたので、そのまま続けています。
―インタビュー相手はどのように探しているのでしょう?
観光客が多くいるような場所で、面白い映画を知っていそうな雰囲気の方を見つけては声をかけ……、を半日がかりで繰り返しています。1日10人から20人ぐらいでしょうか。大抵皆さん喜んで引き受けてくださるので、一人で撮影するよりも楽しいですよ。
―通常、どのようなステップを踏んで動画を制作されていますか? 一人で語る紹介動画と、インタビュー動画で、それぞれ制作時間も異なりそうですね。
紹介動画はけっこう大変です。まずは映画を観なくてはならず、それが2時間ほど。それから、最初の一言目・あらすじ・感想をざっくり書いた上で、ChatGPTの助けも借りて台本を完成させる作業が30分ぐらい。撮影も30分ぐらい。そこから動画編集は2~3時間なので、合計5時間ほどかかります。それに比べ、インタビューは素材さえ撮ってしまえば後はわりと楽です。話しているところをカットして、キャプションを付けて、必要だったらポスターを貼るぐらいの作業なので、大体1時間ぐらいで完成しますね。
―動画を作る上で一番大切にしていることは何でしょうか? Rinさんの発音がクリアで聞き取りやすく、英単語の難易度が高くないので、英語学習に良いなと感じました。あと、日本語字幕は親しみやすい関西弁ですよね。
まず、作る際に重視しているのは、クオリティの高さ。綺麗な映像で見やすく、洗練されているようなイメージにしたいというのが根底にあります。英語に関しては、日常会話でよく使う単語を選んでいるので、自然と難易度が低くなっているのかもしれません。日本語字幕は、関西弁だと海外の方のフレンドリーな雰囲気が出るかなと思ったからで、そこまで深い意図はないです。できれば関西弁の監修を受けたいなとは思っています(笑)。
―現時点で、動画編集における悩みなどはありますか?
チーム内で方向性は同じでも、例えばポスターを表示させる秒数など、担当者によって微妙に異なるイメージになってしまうのが悩みどころです。何かテンプレートがあれば、担当者が変わっても、動画の雰囲気を統一していけるのではないかと思っています。
―今回、「Filmora」を使っていただきました。編集プロセスと一緒に、操作性について感じたことを教えてください。
まずは動画を読み込み、必要な場面のみ残す作業から始まります。良いなと思ったのが、自動で無音のシーンをカットしてくれる「無音検出」です。全部一通り聞いてからカットする所にマークを付けていくといった作業が必要なく、喋っている場面だけを自動的に凝縮してくれるので、とても便利。作業時間がいつもの半分ほどに短縮されたと思います。
私は動画に良い感じの色が付いているとテンションが上がって編集が楽しくなっていくので、次のステップは、動画に色を付けることでした。LUT(※動画編集におけるカラーフィルター)の種類が豊富で、使っているソニーのカメラの映像と相性が良かったのも嬉しかったです。一発で好きな色味になりましたし、微調整もしやすかった。
その次のテキスト編集に関しては、最低限の機能は搭載されていたと感じました。画像配置は、プロ向けソフトと変わらないぐらい、かなり自由自在に編集できて良かったです。
最後は音を付けていく作業で、今回はいつも使っている素材を使ったのですが、デフォルトで搭載されている効果音の種類が多かったのと、「楽しい」「悲しい」といった雰囲気や動画の尺を指定すれば、AIが著作権フリーのBGMをゼロから自動生成してくれるのが凄いなと。他のサービスを使わず、「Filmora」のみで完結できるのは便利ですよね。
―テンプレートやエフェクト素材のバリエーションはいかがでしたか?
けっこう多いと思います。しかも全体的に軽いので、色々なものを試せて付け外しがしやすく、見た目の変化も分かりやすい。直感的に必要な作業ができると感じました。初心者の方に凄く良いソフトだと思います。
―AI機能はいかがでしたか?
「CoPilot」というチャットサービスが凄いと思いました。「〇〇をしたいです」といった質問をすると、「Filmora」を熟知したAIサポーターが、「この機能を使えばこうできます」と教えてくれて、そのページリンクなども貼ってくれるんです。先ほどの「無音検出」も「CoPilot」によって知ることができました。
―「Filmora」はマルチデバイスでも使えるのも魅力です。
それも凄いですよね。編集の最初の段階、映像をカットしていく作業などはパソコンじゃなくてもできると思うので、そういった作業を移動中にスマホやタブレットで終わらせておいて、帰宅してからパソコンで細かい箇所に取り掛かる、といったこともできるのが良いなと思います。
▼Filmoraを使って完成した動画がこちら!
―動画制作のトレンドや業界の動きについてどう思いますか。
便利なソフトやAIの登場によってアマチュアとプロの差がどんどん縮まっているので、今後は、映像の綺麗さや面白さといったコンテンツの内容で差がつくようになっていくのかな、という風に感じています。特に「Filmora」のようにスマホやタブレットで編集できる世界が広がっていくと、動画編集へのハードルが下がっていって、ある程度のレベルまでいける人は増えていくかと思います。
―今後挑戦してみたいことはありますか。
例えばアニメーションなどの表現を使ったりすると、分かりやすい・見やすい動画になるのかなと思うので、そのあたりにチャレンジしてみたいです。映画並みのクオリティに近づけていきたいなと思っています。
―最後に、これから動画制作に挑戦してみようという方に向けてのアドバイスをください。
自分の好きな動画を作ることが、一番楽しくてモチベーションも湧くと思うので、まずはそこからやってみるのが良いと思います。ただ、自分好みの動画をイメージできても、それを実現するのが難しくて挫折してしまうこともあるので、最初は誰かの真似してみていかがでしょうか。「こういう動画を作りたいな」って思った動画クリエイターの方の真似をすることで、どんどん実力が身に付いていくと思います。
Filmora公式サイト
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