アメリカの理系職の平均給料

今日のSan Jose Mercury新聞の記事。シリコンバレーで最近、太陽電池関連のベンチャーが増え、関連する雇用が増加している、という話なのだが、記事内に、関連する仕事の全米平均給料と、今後十年間でどれくらい成長するかの%の予測値がありました。ご参考まで。

  • Material Scientist(材料系サイエンティスト)$74,400: 8%
  • Physicist(物理士)$91,500: 7%
  • Mechanical Engineering Technician(機械工学技師)$46,500: 12%
  • Chemical Engineer(化学エンジニア)$79,200: 11%
  • Computer Scientist $94,000: 26%
  • Energy Audit Specialist(エネルギー監査士という感じ?)39,500: 18%

なお、これは全国平均なので、シリコンバレーだと2−4割り増しって感じでしょうか。シリコンバレーの業界別平均給与はJoint Venture Silicon Valleyという団体が毎年出している白書にあります。

レベル的には技師<エンジニア<サイエンティスト、という感じになりますので、ちょっと同じものを比べてないところもありますが、目安ってことで。
(physicistはサイエンティストレベルだと思います。)

これをみると、やっぱりいまだにコンピュータ系は高いんですね。

今後10年間の伸び予測も一番大きい。ソフトウェア開発のオフショアリングが進むと、アメリカに残る仕事はハイレベルなものだけになるので、おそらくそれを見越してのものではありましょうが。

また、最近アメリカの大学では、学生も「オフショアリングで将来性ないんじゃないか」と、コンピュータ系離れが進んでいるらしいですが、実はハイレベルの人材需要は高止まり。・・・ということで余計需給バランスが崩れるのかも。

超級の若手の皆さんにはチャンスですね。

アメリカの理系職の平均給料」への4件のフィードバック

  1. Chikaさん,初めまして
    いつもブログを楽しく読ませていただいております.
    素朴な疑問ですが,Physicistを物理士と訳されておりますが,物理学者の事ではないでしょうか?
    日本の物理学者のもらっている給料(正確な平均値は知らないのですが,知人の収入の大体の額)と比べてあまりにも高いので,ひょっとしたら,日本の物理学者とは異なる,自分の知らない職業のことをPhysicistと呼ぶのかも,なんて気もしています(^^;;
    何にせよ,理系職が高給を得られるというのは良いことですね.
    日本だと理系の人間がその技術や専門知識を発揮して高給を得られる状況というのはあまり思いつきません.
    友人関係を気にしなければ僕も腕を磨いて米国へ行ってみたい物です.(ちょっと歳はとりすぎていますけどね)

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  2. 「物理学者」が正しい?たとえば:
    <米国における90年代のハビタット
    「World Wide Web」は米国で始まったが、その時、ハビタットは何をしたか。それは工学的なアプローチではなく、米国政府の支援の下、科学者や物理学者、コンピュータ・サイエンティストが協力した結果である。>

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  3. http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0374292795/bookstorenow57-20
    これの本はちょっと前にかなり話題になったエンジニアの将来に関する本らしいです。
    中国やインドの経済が発展してみなが同一の条件下で働くことになった場合について書かれている本とのこと。
    http://en.wikipedia.org/wiki/The_world_is_flat
    日本語版は短いけどこれ
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E5%8C%96%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%96%E7%95%8C
    日本人についてもひとごとじゃなくて今後10年位の間に
    日本、中国、韓国、台湾、ベトナム、タイなんかがフラット化して
    給料などが同じような水準にになっていく可能性あり。
    (すると国際政治も戦国時代に突入する可能性も指摘されている)
    ということは置いておいて
    世界がフラット化した際に、必要とされる能力
    (アウトソースできない能力)だそうです。
    Great collaborators and orchestrators: Teambuilders skilled in leadership and followership, as well as the systems thinking to manage complex supply chains across borders and time zones.
    Great synthesizers: People who see patterns where other people see discrete data points, and use those patterns to integrate products or processes into something new and better.
    Great explainers: Communicators skilled in making the most complex information simple to understand, including writers and speakers, teachers and trainers, mass media creators and editors.
    Great leveragers: Troubleshooters who catch and solve a problem before anybody else realizes it’s a problem, enabling their colleagues to work faster and smarter.
    Great adapters: Employees with depth and breadth of knowledge, able to adapt to new circumstances, learn and grow from them, and then adapt again under newer circumstances; also called a “virsatilist” by Gartner.
    Green people(環境関係者): Workers expert in environmentally sound alternatives to 20th century materials, products, and processes, especially needed when masses of Chinese, Indian, and former Soviet peoples adopt First World consumerism.
    Passionate personalizers: Individuals valued for adding creativity, entertainment, their personal passion, or just a little extra touch of human contact to an otherwise routine task.
    Math lovers: People expert at algebra, geometry, probability, statistics, and the interpretation of data—basic skills for the 21st century.
    Great localizers: Entrepreneurs skilled at picking and choosing from all the flat world offers around the globe and customizing a package exactly suited to a local customer base.
    だけど、、
    20年、30年の間に人口爆発して食糧危機が起こったり、エネルギー危機が起きたとしたらこんなスキルより
    農業できるとか 電気がないところが暮らせる能力とか火をおこせる能力とか、食べ物をとってこれる能力とか
    のほうが大事になったりして。。。

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